ほぼ足りてまだ欲 その先

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現役

 会社勤めをしていた中で楽しかった時期というのが二回ある。一回目は就職してからの5年間で、二回目が就職してから11年目からの3年半。ともに上司に恵まれていた、自分の能力がその仕事にぴたりと適合していた、というものだった。
 ま、実際には自分の能力なんてほとんど大したことはないのだから、これはひとえに上司のおかげだったのだろうと心底思う。このお二人の上司には共通していることがあって、それはフェアだということだった。しかも、それまでの会社や職場の習慣に縛られない価値観で仕事をこなしてきたということだ。
 しかし、どうしてその仕事を辞めて他の職場へいかなくてはならなかったのかが、良くわからなかった。多分一回目の時はもっと多くの職場を経験して仕事の幅を拡げろということだったのだろう。しかし、二回目の時はこれは完全に企業の風習で交代したのだと思う。そのポストを担当したものは長くて3年だったらしい。
 単なる雇われの身だから、いわれればどこへでも行きます、と宣言してはいたけれど、それは諦めの気持ちだった。あきらめないでロビー活動をしなくてはならなかったのだろう。このポジションへ行きたいんだよ、よろしくお願いします、という。そんなことを全くしなかったんだからあきらめるしかない訳だ。単純だったなぁ。