ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

はずれちゃうとね

 思春期になると、学校で上手くいかなくなってくるとどこかで発散したくなるよね。それで汚ぇ帽子を被ったり、鞄をぺったんこにしたり、学ラン短くしたり、リーゼントにしたりね。これ見よがしに抗って、騒ぎを起こして、見ろ、俺はそんなのどうでも良いんだ!人生なんてどうでも良いんだぁ!とやるわけだ。

 ビートルズに影響されたくて、髪の毛伸ばしたら、親がわぁわぁいっていたさ。姉まで「そんなことするのは損よ!」とかいってたなぁ。当時は「ばぁかぁ!損得じゃねぇんだよ!」と思っていたさ。見ろ、今になったら伸ばしたくたって、髪の毛がねぇじゃねぇか!あの時にしか出来なかったロン毛のチャンスを後ろめたいものにしたのはお前だ!といってやりたいね。

 親が焦ったら、余計、ざまぁみろと思うわけ。そら見ろ、俺はいうことなんざ、きかねぇんだよ!と。メインに乗っている時はまわりはいい顔だし、自分としてもエスタブリッシュメントの評価に大受けしてんだと小気味良いわけだよね。ところがぎっちょん、ちょっとしたことでそれが、あれ、あれといっているうちにそうじゃなくなる。そうなると面倒この上ないわけさ。だから、転がり落ちるとそれはそれは早いよ。あ、という間に何が何だかわかんなくなるからね。

 放り出したくなって、学校でも勉強しなかったけれど、あとになってわかったのは、本当は勉強したかったんだよね。雑音なしで考える、ってことがしたかったんだよね。だから、後でそのチャンスをものに出来た時は嬉しかったなぁ。ほとんど実を結ばなかったけれど、様々に自分で考える機会を持てたのは本当に幸せだったなぁ。自分が如何に何も知らなかったのか、ということを身をもって見つけたからね。