ほぼ足りてまだ欲 その先

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クレイジー・キャッツ

f:id:nsw2072:20190313210006j:plain:w360:left クレイジーキャッツはもう今月90歳になるはずの犬塚弘ただ一人しか生き残っていない。なんとなく粋な感じがする男だけれど、彼の実家は代々裁判官だという。クレイジーキャッツのメンバーにはピアノがふたりいた。石橋エータロー桜井センリだ。本当は石橋がピアノのメンバーだったのが、結核を患った間に、桜井センリが入り、普通だったらそのまま石橋はお払い箱だったろうに、病が癒えたら復活して桜井センリとふたりピアノだった。しかし、ギターじゃないんだから、ふたりのピアノは困る。ステージでは連弾をしていた記憶がある。
 そもそも桜井センリはあのグループの中でも、飛び抜けて優秀で既に売れていた人で、ハナ肇以外のメンバーは「桜井さん」と呼んでいたくらいだと聞いたことがある。
 で、その石橋エータローだけれど、テレビで見ていたらおふくろが福田蘭童の息子よね、といっていて、それが記憶に残っている。福田蘭童というのがどんな人か知らなかったけれど、尺八の名手だったというのは聞いたことがあった。しかし、今回ウィッキペディアを読んでいて、甚だ驚いた。
 福田蘭童は尺八の名手として知られていた人で、ラジオドラマの「笛吹童子」のテーマの作者にして演奏者だという。しかし、女癖が悪く、次々と結婚詐欺を繰り返したことでも知られていたそうだ。挙げ句に映画の音楽を担当することになったロケ先の大島へ出かける船の中で女優を強姦してしまい、責任を取れといわれて妻と別れ、その女優と再婚した。その別れた先妻とのあいだの子どもが石橋エータローだというのだ。驚き桃の木である。
 その先妻の実家が石橋姓で、これが資産家で、石橋エータローは様々な稽古事を受けて育つ。福田蘭童が父親だと聞かされたのは戦争中、彼が17歳の時だったそうだ。
 突然、なんでこんなことを書いているのかというと、よく読ませて戴いている方のブログに福田蘭童の名前を発見したからだ。