ほぼ足りてまだ欲 その先

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ぜんそく

 友人のひとりが喘息と糖尿病で苦しんでいるんだそうだ。大人の喘息は辛いらしい。らしいと云ってまるで知らないようだけれど、実は私は51歳までは喘息の発作にかなり苦しんだ。喘鳴、ヒューヒューぜぇーぜぇーが苦しくて、息を吸い込もうとしてもたっぷり吸い込むことができなくて、もう死んでしまうかも知れないと思うのと、こんなに苦しいんだったらもう生きていなくても良いというくらい苦しい。それが必ず夜中に出てくる。寝ていられない。苦しい、苦しいと云ってその辺を歩き回りたくなる。そうかといってそれで楽になるわけではない。

 あの発作が出るようになったのがいつ頃からだったのか、もう思い出せないのだけれど、まだ結婚したばかりの頃にはもうすでに、小児科と内科を開業している友人のお父さんの診療所にいっては吸入式の薬を処方して貰っていた。確か、インへラーという薬だった。今日はやばいかも知れないと思ったら、それを口にくわえて吸い込む。だから常にそれを持って歩いていた。睡眠が足りない時にそんな状況になったことが何度かあった。

 それが、今から考えると、あるストレスが高い職場にいた時には、かなり深刻な発作に襲われるようになった。そんな時は、寝ているつれあいを無理矢理起こして、冷たくなってしまっている背中を温めて貰うと少し楽になって寝入ることができたものだったけれど、それでも翌朝はとてもじゃないが動けなくて、昼過ぎまで寝ていた。しかし、あの発作ばかりは経験のない人にはとても理解されず、サボっているんだと思われていたことは知っていた。

 それがその職場から解放されるやいなや、ぴたっと、本当に嘘のように発作が出なくなった。いったい、あれはなんだろうか。これがいわゆる体質が変わったということなのだろうか。