ほぼ足りてまだ欲 その先

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風邪

 咳が止まらない。そんな類の薬を飲んでいるつもりなんだけれど。それでいて、眠くならない。寝て、体が温まると咳が出る。昔の喘息を思い出す。昔はよく夜中に発作を起こした。そうなると翌日は全く何もできないくらい体が消耗する。しかし、悲しいかな、喘息の発作ほど他人に理解されないものはない。単なるサボリ病のように言われる。発作を他人は一度も見たことがないからしょうがないといえばしょうがないのだけれど、多分世の中の多くの喘息持ちはこれに似たような経験をしているのに相違ない。
 性同一性障害の持ち主も同じ気持ちを持っているだろう。だから、彼らの気持ちもわかる。