今日は朝から雲ひとつない良い天気で、これはもう、外に出ないではいられない陽気である。しかし、私は一歩も外へは出なかった。どこかでウィルスを貰っちゃうとイヤだからでもあるけれど、睡眠がバラバラになってしまったので、正に一番良い時に寝てしまったからでもある。しかし、この時期は本当に外へ出て、万一ウィルスを貰ってしまわない保証はない。感染者の報告はなかなか減らない。検査件数の4割強が感染者だったというレポートもあるくらいなので、危険性は高い。
しかし、まさか自分はそうはならないだろう、人と接触しなければ大丈夫だよ、という気持ちになるのは容易に想像がつく。買い物に出た家人が言うところでは年寄りが多いという。絶対的に高齢者が占める割合が高いのだから、そういう傾向に出るのは仕方がない。しかし、ほとんどの高齢者は、「えぇ？本当にそんなに危ないのぉぉ？でもねぇ、私ももうここまで生きたから良いわよ」とタカを括っているに相違ない。福島第一原子力発電所の事件の時にもそういっていた。もうここまで生きたんだからと。
自分ひとりで死んだとしたって、その後始末は自然が処理してくれるわけではなくて、必ず絶対誰かがそれをしてくれるのであり、感染したら、そのまま路上に放置して苦しむのを誰もが無視して放り出すわけにはいかないのだから、必ず医療従事者の手を煩わし、感染したまま死んだとして、荼毘に付すにしても、関係者は気を遣わざるを得ない。
そうして、人の手を煩わす。
だから、外へ出ないでくれといっているんだが、食い物を調達しなくちゃならんし、身体を動かしたい。だからといって、同じところへ行かなきゃ良いじゃないか。特に巣鴨のとげぬき地蔵にいく連中に声を大にしていいたい。
