ほぼ足りてまだ欲 その先

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研修生ビザ

 先日、長野県小諸市のレタス畑で農作業をしていた外国人研修生二人が雷に撃たれて死亡するという事件が起きた。

  • 22日、長野県小諸市で農作業中に雷に打たれたとみられる男女2人が意識不明の状態で病院に搬送されましたが男性は死亡しました。2人は外国人だということで、警察は現場で一緒に作業していた人から話を聞くなどして詳しい状況を調べています。(NHK2020年8月23日 15時14分)
  • 小諸署は男性は搬送先の病院で死亡したと発表した。同署は、2人は雷に打たれたとみて調べている。同署と佐久広域連合消防本部によると、2人はいずれも外国籍の30歳代で、ほかの作業員とともに野菜の苗の植え付けをしていた。当時、長野県内全域に雷注意報が出ていた。(読売新聞2020/08/24 00:56)
  • 死亡した男性はスリランカ人、女性はタイ人で(依然重体)、ともに30代。事故当時、この2人を含む複数人がサニーレタスの苗の植え付けをしていた。2人には落雷を受けたとみられるやけどの痕があるという。雇用主という男性は「作業を1回休んでいる時に雨が弱くなり、(再び)作業をしている時に雷が落ちた」と話した。(信濃毎日新聞8月24日)
  • 長野地方気象台は全県に雷注意報を出していた。気象情報提供会社の解析によると、当時は小諸の周辺に落雷が集中していた。現場付近では、農作業を断念した農家もいたという。深刻な人手不足の中で、農業の現場が外国人の労働力に頼らざるを得なくなっている。雇い入れる側には天候急変の危険も的確に伝え、命を守る責任が伴う。(信濃毎日新聞8月25日)

 日本の第一次産業の多くは外国人研修者によって成り立っている部分がとても増えてきた。こういう事故が発生する機会がどんどん増えてくるだろう。研修者とは名ばかりの低賃金労働者であることはこれまでの事例を見てくれば当然誰の目にもわかる。しかし、彼等の労働条件を改善する動きはほぼない。一部の人たちが警鐘を鳴らしているのは注意深く見ているとわかるが、通常の生活を送っていたら、ほとんど見えない。労働提供者としてしか見ていない。甘やかせばつけあがる存在としてみている傾向がある。天下りの機関を作って管理しているかの如く振る舞っているけれど、その実はなにもしていない。
 そして逃げ出した人たちを不法滞在者として犯罪者扱いをする。これでは当時の米国綿花畑の奴隷状態と大して変わりない。自公維政権はそれを無視している。