ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

後は野となれ山となれ

 なんでもNHKの報道によれば「自民党の日本経済再生本部の作業グループは、人口減少や少子高齢化が進むなかで、持続可能な経済成長を実現するためには、外国人労働者の積極的な受け入れが必要だとして提言案をまとめました。それによりますと、発展途上国の人材育成を主な目的とした「外国人技能実習制度」について、最大で3年となっている実習期間を5年程度に延長したり、帰国後、一定の期間が経過した人の再入国を認めたりするとしています。また、従業員の5%となっている企業の実習生の受け入れ枠について、優良な中小企業では10%程度にすべき」といっている。
 要するに自民党が考えているこの日本という国の将来像というのは今の格差社会の労働環境をより拡大するというものしかないということだ。
 労働者派遣法も今回改悪しようとしていて、それは労働環境を良くして、働く人たちがより希望とやり甲斐を持って取り組めるようにしようというものではなくて、より、搾取しやすい方法を拡大展開して、この国に暮らして働いていこうとする人たちを犠牲にして企業経営をできるだけ継続することに腐心する、ということでしきゃない。
 これまで外国人労働者の研修実習ビザ方式という嘘つき政策が様々な問題点を社会に提示し続けてきたことをすべて覆い隠し、マスコミはこれを無視し続けてきた。
 こんな不自然な対処ではこの国の少子化、超高齢化に対する根本的解決はとても望めない。今政権を担当している自民党+公明党連立政権は「今この時点で美味しければそれで良い、あとは自分たちはいなくなっちまうんだから、知ったこっちゃない」という方針で後に続く世代をペテンにかけているんだということだ。

外国人研修生 時給300円の労働者2

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「研修生」という名の奴隷労働―外国人労働者問題とこれからの日本

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ルポ 差別と貧困の外国人労働者 (光文社新書)

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外国人実習生―差別・抑圧・搾取のシステム

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