台所のシンクの排水口は概ね、流れるゴミをキャッチするようになっていて、そこにネットを仕掛けて、何もかもが排水に流れちゃわないように備えてある。こういう仕掛けの台所シンクになったのはいつ頃からだろう。48年前の社宅ももう既にそうなっていただろうか。もう思い出せない。ほとんどの洗い物を毎回やっていると、そのネットが目詰まりを起こすことに気がつくことがある。その度に手を突っ込んでネットを親指と人差し指でつまんで思いっきり引っ張り上げる。すると、「ごわぁ〜！」といって目詰まりがはがれて水が流れる。
その度に、中空膜構造の浄水フィルターがバックワッシュを必要とし、その説明を何度かした記憶がよみがえってくる。そして、かつて赴任していた現地にその中空膜構造フィルターのメーカーの工場があって、見学にいったことも思い出す。そんなことに頭をめぐらわしていると、洗い物がなんだか次元が高く思えてくるから不思議だ。
