ほぼ足りてまだ欲 その先

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QLD洪水

 昨日あたりから豪州QLDの洪水ニュースが急に日本国内でも報じられるようになってきた。一体、なんでこれまで殆ど報じられなかったのに、急に騒がれるようになってきたのかわからない。もう下手をすると一ヶ月近く雨が続いているといっても良いかもしれない。
 Qeensland州には石炭の山がとても多くて、もう段々露天掘りは掘り尽くし気味になりつつあって、新しい山の殆どは坑内堀になっている。日本で行われていた坑内堀とは違って、豪州のヤマハかなり大規模に石炭層が存在するので、ロング・ウォールという方式で掘られていく。実際に現場を見たらなるほどとわかるのだけれど、そうでないとなかなか理解しがたいのだけれど、ウィッキペディアがとてもうまく編集されているので、英文だけれど、絵を見ただけでも想像がつくのでこちらをご参照戴きたい。
 今回の大雨洪水で一番分かり易い障害はこの石炭を運び出すための鉄道が水没してしまうことである。この種の鉄道はその炭鉱の石炭を運び出すためだけに敷設するもので、だから新しい炭鉱の開発は資本がかかるのである。
 私が知りたいのは、こうしたフラッディング、洪水が起きるとこの水が構内に流れ込むんじゃないのかという点である。多分、入り口は高くなっていたような気がするのだけれど、今回のような水位の上がり方を聞いているととても普通には想像できるような水位を場所によっては遙かに超えているということだからだ。
 もうひとつは既に報じられているけれど、これだけの水が川を流れていくと、大量の土砂、あの赤い土が流されるわけで、沖に形成されているグレート・バリア・リーフ珊瑚礁が死滅するのではないのか、という点だ。昨年は中国のタンカーが法令を犯してショートカットして座礁して影響を及ぼした。
 とかく日本ではコアラ、カンガルー、反捕鯨しか報道されない豪州は今苦しんでいる。
 昨日のABCテレビのニュースではToowoombaでの鉄砲水のことを「Inland Tsunami」と表現している。Brisbaneを流れる川も3mの水位に達するだろうといっているし、New South Walesの北部にも洪水は及びつつあるそうだ。日本時間12日午前9時現在のABC News 24によるとIpswichの川の水位も18.9mに及んでいるという。Brisbaneの川も4mを超える水位となると思われている。ABC News 24はネット上でライブで視聴が可能になっている。→ こちら