中にフジコ・ヘミングの原寸大の掌が写真になっていた。私の掌と比べてみたら、あぁら不思議、ほとんど同じです。サイズも、そして指先がしわしわ、ツルツルなのもそっくりです。ただ、手相だけは一緒ではございませんねぇ。あちらは晩年大成するという手相だそうで、なるほど宜なるかな、というところでございますなぁ。
で、実はなんで私がこの本を滅多にしない予約をしたのかが、判明いたしました。この本のプロデュースをしたのが、この本の写真を撮った中嶌英雄さんなんですね。中嶌さんはステージ写真家として著名な方なのですが、銀座のとある古いビルの二階で、可愛いライブハウスを経営しておられて、私たちは何度か、ここで楽しませて戴いたことがあるのです。こういう類いの方（といってはなんですが）というのは得てして大物ぶっている人が多いものですが、中嶌さんは全く正反対。「気さく」という言葉をそのまま当てはめたような方で、とっても楽しく遊ばせて下さいます。残念ながらこんな状況ですから、お店は年内お休みにします、と連絡を戴いているのですが、つい先日、年明け再開もまだダメそうなので、春まで様子を見ますとご連絡がありました。あっちもこっちもどこまで続く泥濘ぞ、でございますが、これもみんな、早いうちから徹底した対策をとらずに、その場しのぎの口車で凌いで、どさくさに紛れて国庫からの金をくすね続ける連中に原因があります。
