ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

つづく本の自炊

f:id:nsw2072:20210613144952j:plain:w360:left ここ数日で、都合10冊にあまる冊数の雑誌を自炊している。すべてpdfにしてSSDに保存している。これをEvernoteに読ませて、それをiPadでi文庫に転換して保存するということをしているんだけれど、そうすれば開いて読めるんだけれど、i文庫の保存と、SSDの保存が何らかの支障があって開けなくなったら、もうそれでこの労力は全くのゼロになって雲散霧消するというなんとも儚い作業なんである。なんでこんなことをするのかというと、紙媒体をとっておくスペースに大きな支障が起こっているからである。そうでなければ、そのまま積ん読にしておけば良い。
 そうこうするうちに、そんな雑誌の中から「小説新潮」の2008年正月号が出てきた。私はほとんど小説というものを読まないから、本棚にも数えるほどしか入っていない。自炊している雑誌だって、「世界」と「論座」と「思想の科学」と「SIGHT」くらいで、小説雑誌なんて滅多に買わない。
 なんでだろうと思うと、この号の特集は「城山三郎の流儀」というのである。なるほど、城山三郎は尊敬していたから、買ったんだなと思ったらそうではなかった。もう巻末に近い524頁に山本一力が「八つ花ごよみ - 京橋の小梅」という20頁にわたる小品を書いている。これが京橋にあった(今は京橋グランに入っている)「京すし」の女将さんをモデルにした小説で、それを知って買ったんだと思いだした。