ほぼ足りてまだ欲 その先

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全米テニス

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 全米テニスといったら、真夏のNew Yorkで、なにもあんなところで、しかもハードコートの上なんかでやらなくても良いのに、と開催する連中の気が知れない、というところまで来たら、そういえば全豪オープンだって南半球メルボルンの真夏の2月の開催だ。あれもハードコート。なんでそれぞれの季候の良いところでやらないんだろうかと思うよね。
 全米オープンに関していうと、8月の終わりから9月の頭というのは、MLBはともかく、NFLが9月初旬には始まるわけだし、NBAは2021年は10月19日からだし、NHLも通常は10月に始まる。丁度端境期、といっても良い時期なんだろうな。それにしても選手にとっては気の毒だ。
 全米オープンテニスの女子決勝といえば、今でも語り草になるのは、大坂なおみが初優勝した2018年のセリーナ・ウィリアムズ戦だ。いつ作られたのか知らないが、J-Sportsの<ドキュメンタリー 〜The REAL〜>【プロテニス特集】「2018全米オープン女子決勝 もうひとつの闘い 〜セリーナ・ウイリアムズ vs. アンパイア〜」が面白かった。「The Real」は一本のドキュメントをいつまでもしつこく再放送するので嫌気がさすんだけれど、これは初めて見た。チェアアンパイアのカルロス・ラモスを激しく罵るセリーナはあの時、とてもイヤだったのだけれど、彼女は「女性が不当に扱われている」と声高に主張していた。何度も何度もラモスに「謝れ、謝れ!」といっていた。このドキュメントではテレビ中継のCM中に流された二人のやりとりも紹介されたけれど、ひょっとすると日本ではコマーシャルが流れずにそのまま中継されていたんではなかったかと思うけれど、もう覚えてはいない。クリス・エバートはきっぱりと、ラモスは間違ってはいないといっている。
 確かにセリーナのコーチは両手の親指を立てて前へ前へと押して見せている。これをcoachingだとラモスは判定した。それで警告を発した。だから、セリーナがかんしゃくを立てて、ラケットをたたきつけてぶっ壊したとき、ラモスはポイントを剥奪した。そこでcoachingが警告として勘定されていないと思い込んでいたセリーナは激昂する。ここから「お前はポイントを泥棒した、嘘つきだ!」と罵り、とうとうゲームを剥奪されてしまう。ゲームカウント3-4だったのが、3-5となって大坂なおみのサービスとなり、もはや冷静さを失って、タイトルを失った。
 驚いたのは、グランド・スラムでは禁じられているcoachingが他の大会では許されているという点だ。これは混乱を招く。そして、男子のプレイヤーはもっともっと過激な言葉をアンパイアにぶつけても、これまでポイントを失う、ましてやゲームを失ったりはしてこなかったというアンバランスだ。ラモスは決して間違ってはいない。ルール通りに適応したからだ。
 それよりも驚いたのは、セリーナ・ウィリアムズの主張が「ブラック、女性がきちんと抗議することが重要なんだ」ということだった。私にはとてもそうは見えなかったからだ。
 それにしても2020年の全米であのアザレンカを破って2回目の優勝を決めた大坂なおみはたいしたもんだったのだけれど、あれから、こっち、苦しんでいる様で、ちょっと気の毒だなぁ。