ほぼ足りてまだ欲 その先

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蔵書の整理

 普通に本棚に刺さっている本は、背表紙がいつも見えているので、あぁ、あの本はちゃんといつもの場所にあるな、いざとなったらすぐに取り出せるな、とその存在を認識していられるのだけれど、といいつつもう十何年もそのままだが、平積みになって床から生えているような本の塔はどこに何があるのか、皆目見当がつかない。また、そういう本に限って最近のものである可能性が高い。

 ウェブでそういう本を整理するサイトがあるので、そこを使って根こそぎひっくり返してみた。
案の定、確か買ったはずなのに、見つけられなかった本が二冊見つかった。
ひとつは今をときめく斎藤幸平の「人新世の資本論」でもうひとつは、原彬久の「岸信介証言録」である。

 全く方向の違っている二冊だけれど、斎藤幸平がNHKの100分で名著でマルクス資本論をやってからこっち方面に目を向けている人たちが、ホンの少しだろうけれど、いるらしい。
自由民主党という、労働者や生産者からの搾取によって成り立つ政党の支持者が多くを占めるこの国で、不思議な現象だといって良いだろう。

 岸田文雄というなんともはっきりしない、開成→早大のおっさんが総理大臣になるそうだけれど、負けた高市早苗のFBの書き込みに、爺どもが支持を表明するのを見ていると、この国の将来は非常に危うくて、長生きしたってしょうがない、という気になる。
年内の総選挙で、政権がひっくり返れば、長生きしても良いが、このままだったら、どうせろくな社会には成らない。
なにしろ岸田文雄にしたってどうせ世襲三代目で、永田小→麹町中→開成なんだから、そんなにフェアネスを心に刻み込んでいるわけがない。もし、そうだったらそもそも自民党なんぞに所属していない。

 なんで岸信介の証言録を探していたのかというと、彼の言質を確認したかったからである。

 そうそう、鶴見俊輔岩波新書「北米体験再考」が山の中から三冊出てきたのには、笑った。京都の出版会社「SURE」から出ている鶴見俊輔絡みの書籍はこうした書籍データーでは全く引っかからない。