ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

今になって

 オバマ米大統領は5日、第二次大戦中の日系人部隊出身者に米国民最高の「議会勲章」を授与する法案に署名、同法は成立する。欧州戦線で戦った陸軍第442連隊と同第100歩兵大隊が対象。(中略)戦後65年たち、出身者が高齢となったことなどを踏まえ、日系人社会を抱えるカリフォルニア州選出のボクサー上院議員(民主)らが法案を提出、先月下旬に議会を通過した。(時事ドットコム 2010/10/05-15:29)

 ここのところしばらく在米日系人社会の歴史について触れていなかったのだけれど、第二次世界大戦中の日本人・日系米国人社会の中から志願して従軍した二世たちを公的に国家として称えた、ということでは特筆するべきであることは間違いない。

Japと呼ばれて

Japと呼ばれて

ブリエアの解放者たち (文春文庫)

ブリエアの解放者たち (文春文庫)

Los Angeles、リトル・トーキョーにある全米日系人博物館の隣に彼等の記念碑が建っている。こちらのサイトでは彼等のインタビュー動画も見ることができる。→ こちら
<追記>
 NHKの6日のお昼のニュースでは日系人のヴェテランズが数人、ダニエル井上と彼の妻であるアイリーン・ヒラノと覚しき女性が、サインするオバマ大統領を囲む写真が映された。勲章はスミソニアン博物館に展示される予定だという。

羽田空港

 羽田が24時間稼働空港になるとかで、これから国際線がどんどん乗り入れてくるらしく、LCCの勧誘に力を注いでいるとか。そうなると利用客が増えるので、これからモノレールも浜松町なんてところじゃなくて新橋、いやいや東京駅にまでも乗り入れられるようにできないか、何つう話が語られている今日この頃。
 冗談じゃないのだ。だったらなんであんなとんでもないところに新空港といって成田空港なんてものを作ったんだよ。農民から畑を無理矢理奪い取るようにしてあの空港を作ってきた運輸官僚とそこにくっついて美味しい汁を吸ってきた人たちの責任はどう決着をつけるっていうんだよ。
 はいはい、そうですか、羽田もね、そういうことになりましたか、そうですか、じゃないだろう。おかしいよ。なんか腑に落ちないぞ。多分京成鉄道も同じ思いだろう。山本寛斎を持ち出してきたこの落とし前をどこでつけてくれるんだと。
 ふ〜む、この憤りについては前にもなんか書いたけれど、全然それから前進している気配がないなぁ。

タイミング、遅っ!

 外務省は4日、欧州地域で国際テロ組織アル・カーイダおよび関連組織がテロ攻撃を計画している可能性があるとして米英両国が自国民に警戒を呼びかけたことを受け、欧州地域を訪問・滞在予定の日本人に「注意喚起」の渡航情報を出した。(2010年10月4日21時44分 読売新聞)

 これで何も起きてないから良いようなもんだけれど、なにか起きていたらどうするんだろうか。外務省がやっていることは塹壕からプレイリー・ドッグのようにくびだけだして「えっ!?なにがおきているの??ん?」とあたりを見渡して、「危ないみたいよぉ〜!」と仲間に呼びかけている姿だろうか。
 申し込んでいたツアーが中止になって気をもまなくてすんで良かったってなもんだけれど、つまらねぇ安心感だな。

iPhone

 昨日の友達の話「電車の中で携帯で通話している小学生がいて、なんだよ、こいつって思ったら、これがなんとiPhoneなのにはびっくりしましたよ。さすが東横線は金持ちばっかりなんですかねぇ」というのである。そういえば顔に似合わない洒落たおっさんを見付けたりするのも東横線では良くあるなぁ(随分傲慢ですまん)。東武線とは確かに雰囲気が随分違う。思わず、悪かったなぁ、と居直りたくもなるけれど。

検察審査会

 もう半日で語り尽くされた感のある、今回の小沢一郎陸山会事件の強制起訴。「捜査のベテランである検察官が繰り返し捜査して証拠を見付けられなくて不起訴になったものを、素人集団である審査会がひっくり返すのはどうか」という意見を小沢擁護派から見るけれど、これはまったくの指摘間違い。
 検察審査会とはプロの眼を持ってしても正しい判断かどうかまだ吟味が足りていないのではないか、というチェックポイントとして設けられるシステムは必要だという判断で設置されているのであって、それなりに意味がある。
 しかし、その審査のプロセスが全く公開されていないという点が大きな問題なんだということを指摘しなくてはならない。今回のこの事件が不起訴になった理由は、どう見ても起訴する事由が見あたらない、という点にある。強制起訴ということになったのだからこれで裁判を進め、その過程で明らかになることだろう。しかし、この裁判で問題にならなくてはならないのは、小沢一郎政治団体の会計処理の問題だけではなくて、これに伴って逮捕起訴された大久保秘書、あるいは石川衆議院議員の容疑であり、彼等の容疑について行われてきた検察の捜査手法でなくてはならない。
 今回の検察審議会が開かれることになった要望を出した市民団体がどの様なメンバーによって構成されているのか、検察審議会がどの様な審議を踏まえて、どの様に議決したのかという中身をマスコミはこれまで明らかにしていなかったのだけれど、これにはどの様な意味があるのだろうか。先の指摘が本来的に当てられなくてはならないのはここにある。つまり、「ある種」の意図を持った集団がフェアネスのために設けられたチェックポイントを悪用することを防ぐのは市民の声であり、それを広く知らしめるためにマスコミが機能しなければならないはずなのである。
 小沢一郎陸山会については4億円、土地、秘書といった単語でこれまで断片的に人びとの頭の中にインプットされ、これまでの政界がらみの黒い話として取りざたされるキーワードとしてはこれだけで充分で、人びとは(私も含めて)「あ、小沢一郎はきっとまだまだなにかを隠しているに相違ない、悪い奴に相違ない、田中角栄という名前も出てくるし、なにしろあの顔つきが悪いもの」という先入観にどっぷりつけられてしまった。それを後押ししてきたのはマスコミだ。
 今回の前田検事についてもそうだけれど、大久保秘書、石川議員の捜査過程については検察は思い込ませる洗脳情報をどんどんマスコミに流し続けてきた。マスコミはそれを鵜呑みにして、あるいは意図的に鵜呑みを装って「悪者」小沢一郎像を創り上げてきた。
 そこに気づくことなく、多くの人たちが、マスコミの意図、それはまごうことなく、検察の意図であり、ある種の政治的目的を持つ集団の意図であるのだけれど、これにものの見事に嵌められていることを指摘し続けなくてはならない。
 私流にいえば、小沢一郎の顔つきや態度は好きじゃないけれど、意図的に公的システムを歪める行為は許されないということだ。それはまさにアンフェアネスである。汚いぞ。<追記>12:24
 次第にいろいろなことがわかってきた。議決されたのは14日だけれど、検査審議会が動いてたった一週間で出された結論だったということ。検察審議会というのはクジに当たった国民の中から面接によって選ばれた11名で構成されているのだそうで、その面接の判断基準がどうなっているのかわからないということ(つまり当然検察に有利なことになる人選になる可能性が存在するということ)。議論の中に当初の検察による起訴検討対象にない項目が含まれていること。

2010年10月04日のツイート