ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

散歩

 とにかく歩いて、リハビリだぁ〜!というわけでどこへ行くというわけでもなく、むやみに歩きます。地図をひろげて鳩首会談に及んでいる高齢のご夫婦を発見。「どこかお探しなんですか?」と伺ってみると、またもや、(あ、こいつは怪しいぞ・・)という旦那の表情で、無表情のまま行っちまいました。またまた落ち込みました。
 しかし、こんなことでひるんでなるものか、と大股で歩きます。このあたりではまだまだ。そのうち江戸通りに入ると、昔あった古本屋が一軒跡形もありません。古本屋なんぞという商売はテナント料を払っていたらやっていけませぬ。
 蔵前近くへ来ると、くだんの御蔵前書房の前にやってきました。おぉ〜、まだ無事に存在しております。写真を撮っておりますと、浅草橋の方からやってこられた老夫婦の奥様が、「失礼ですが、写真をお撮りって事は何かいわれがあるんですか?」とお聴きになります。この裏に蔵前神社というのがあって、蔵前に国技館があった時期に相撲ゆかりの造りがあって、この古本屋も以前から相撲がらみが豊富なんですよ、まだ無事だと確認の写真です、と説明させていただきました。とっても上品で昔風な、決して美人ではないけれど、こんな出会いでなければ、お友達になってみたいようなご婦人でございました。旦那さんは私の視界に入らないような距離を置いて奥方を待っておいででした。それにしてもこの奥さんは随分自然に知らぬ人に近づくことができることに驚かされます。
 蔵前通りを昭和通り方向へ折れます。「へび善」の店の前を随分久しぶりに通りました。「なか卯」の前に列ができております。おぉ、あそこの店って今までに入ったことがないなぁ、そういえば。なんだかんだと歩いているうちに、昭和通りまで歩き通してしまいました。ここまで来たらかなり草臥れた。こうなりゃ、日比谷線に乗って帰ろうとホームに降りたら、そこへきたのが北千住止まりで、そうだ!北千住へ行こう!というわけで電車の中で休みながら、先日亡くなった飯田進の「地獄の日本兵ニューギニア戦線の真相」を読み進む。
 とりあえず北千住のマルイの下にはフランスのパン屋のPAULがありますから、あそこでプリミエを買うことにして、とりあえず行ってみると、どうやら一階の奥にフードコートがあって、「はなまるうどん」があることを発見!さっそく降りていって生姜卵あんかけうどん・中玉と野菜かき揚げを発註。しめて540円。
 プリミエチョコ付きを購入、もどってくると、全部で9,777歩とでて、こりゃ歩きすぎ。

外国人研修生

 名ばかりの研修・実習生ビザというものがこの国にはあるわけで、これはもう長いこと問題がありながら、マスコミも根本的に取り上げるわけではなくて、刹那的に取り上げるばかり。
 研修・実習生を使っている側はとにかく稼いで貰わないと成り立たないというので使います。本人たちは母国を出てくる時に、送り出し機関に対して費用がかかると手数料を取られていますから、借金を抱えて出てくるわけで、条件が悪くても黙って借金返済のために働くか、姿を消して不法滞在者となったとしても、普通の給料が取れるような働き口を見つければもっと早く借金から脱却できるというわけです。
 しかし、そうはさせじと、使っている側が様々な形で制限を課したりします。勿論全部の雇用者がそうだというわけではありませんけれど。あ、ついうっかり雇用者という言葉を使ってしまいましたけれど、本当は雇用をしているわけではないのですね。
 研修をする機会を与えているわけで、それを習熟したら実習をして貰い、母国に帰ってそれを生かして貰おう、という建前でございます。母国で生かすことができる仕事なのかどうなのかというのは問われていないわけでございます。
 問題は使っている側も様々な手数料を取られていますから、一度使い始めたらおいそれとは辞めるわけに行きません。
 今度日本政府はこの制度に関して不正が行われないように新たな機関を創設することにしました。「外国人技能実習機構」といわれています。「国際研修協力機構」の上にまた作るというわけです。しかし、これによって一体何が解決されるのかといったら、多分なにも変わらない。屋上屋を重ね、使用者側がまた手数料を取られて、研修・実習生にそれが転化されるだけです。なんの解決にも至っていない。役人の天下り先がまたひとつ増えるというだけの話です。
 政府は現場にとって「なくてはならない人材確保手段」としてしか外国人研修・実習生を認識していませんから、研修・実習生がどんなに帰国後、日本を忌み嫌うようになっても、代わりはいくらでもいると思っています。
 ところが問題はそんなに簡単ではありません。外国へ行って働こうとする、主に東南アジアからの労働者の目的地はなにも日本だけではないからです。
 「外国人を雇えば解決できる」と思っているらしい日本政府の思惑は必ずや外れ、挙げ句に日本のイメージが大きく損なわれる事態になっても、多分まだ彼らは解決しようとしないでしょう。なにしろ儲けが多ければそれで良いという考え方だからです。
 そして今度はこの外国人研修・実習ビザを介護の分野にも導入しようとしています。介護士へのEPA各国からの外国人の導入は、国家試験合格条件としてハードルを高くしてきた結果、うまく行かなかったものを、今度は全くの素人に等しい、この分野に導入しようというわけです。
 まったく思想がない、場当たり対応策政府というしかないでしょう。

公式数字

 昨日の東京10区衆議院議員補欠選挙の投票・開票公式数字はどこに出ているのかと思って探したら、豊島区のホームページに豊島区住民分があって、残りは練馬区のホームページに出ているというバカな扱い。なんでこれを東京と選管が管轄できないんだろうか。典型的な役所の縦割り行政サービスって奴です。バカだねぇ。
 豊島区は全部がこの選挙区なんだけれど、練馬区は一部がここに入っていて、光が丘なんて一丁目だけがこっち、というような不思議な割り振りになっている。なんすかね、これ?
 小池百合子がここを選挙区にして出てきたのは第44回の衆議院選挙で、投票率66.55%の丁度半分の得票を得ている。ところがその次の第45回では民主党に惜敗。2009年8月で、民主党が政権を得た、あの選挙。しかし、第46回、第47回と小池百合子が半分以上を得票してきた。
 ところが投票率を見てくると、第45回の66.55%以降どんどん減少。今回はなんと34.58%と有権者の3人に1人しきゃ投票に行っていない。投票総数は現時点では、127,965票で、当選を果たした若狭勝の得票は報道発表だと75,755票だから得票率は59.20%となる。しかし、有権者数、367,179人における得票の割合で見ると、わずかに20.63%に過ぎない。つまり5人に一人しか若狭勝に投票していない。
 いくら何でもこれはお粗末に過ぎる。たったこれだけしか、基本的な間接民主主義の基礎たるべき投票という権利を行使していない。僅かに、たったこれだけにしか、自分の権利を行使することができないというのにである。国会議員なんて誰がやっても同じ、なんかでは全くない。あれだけ自民党東京都連に逆らった連中を「勝てるから」という理由で公認した自民党の思う壺なんである。
 今回選挙権を行使しなかった有権者諸兄はまっさきに戦場へ向かう覚悟を固めて欲しい。この国はまさにそんな状況の中にいることを意識できないのはどういうことなのだろうか。真剣な感心を呼び覚ますことができない民進党の責任は大きいと、あとになってわかる。彼らは連合とははっきりと袂を分かつべきだ。連合はもはや既得権益のことしか考えられない連中で、労働運動ではなくなっている。
 一方の福岡6区では有権者数 380,707人投票率 45.46%で、当選した世襲五代目となる鳩山二郎(37歳)は得票数が106,531で、得票率62.2%ですが、全有権者に得票の割合は27.98%で3人に一人も彼を支持してはいない。自民党は当選が出てから公認を出すという、数を稼ぐためには何でもする。
 この選挙区で先に自民党が公認していたのは、自民党の藏内勇夫県連会長の長男にして林芳正農水相の秘書をやってきた藏内謙(35歳)だったのだけれど、得票数22,253、得票率はわずかに13.0%で、全有権者にしめる得票率からいったら5.85%にしか届いていない。毎日新聞のローカル版によると、党本部の古屋圭司選対委員長が8月の終わりには藏内謙に立候補辞退を求めたけれど、彼はそれを断って公認候補として立候補したのだそうだ。

2016年10月23日のツイート