ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

ショー記念礼拝堂

旧軽井沢の一番奥にショー記念礼拝堂という木造の教会がある。日本聖公会に属する教会である。1885年、夏の軽井沢にやってくる観光客まだ、それほどがいなかった頃にここへやってきたアレクサンダー・クロフト・ショーがはじめた教会。2度改築されている。
ここには毎年8月の第4日曜日に聖路加国際病院礼拝堂のクワイヤ(聖歌隊)がサービスに参列する。そして礼拝の後数曲唄ってくれる。毎年この時期に合わせてこの小さな教会にやってくる。昨年は自分の作業に追い込まれて参列しなかった。今日のお説教はなかなか心に染みるものであった。参列者の女性の一人が突然気を失ったかのようになったのには驚いたなぁ。良くある貧血だったらしくて、周りの人は平然と対処していたなぁ。


明日から仕事のある連れあいが東京に帰るので、その前にどこかで昼飯にしようという事になった。何しろ旧軽に来るのは、この聖路加のクワイヤが唄う時だけだから、道不案内で、どこに飯を喰いに入ったら、とんでもない事にならないのか、判らない。ま、この際しょうがないと、聖パウロ教会との間にできた建物に入っていったら、二階に「Ken’s Dining」と書いたレストランの案内看板があって、洋風懐石ランチ、と書いてある。何しろ食事としては、結構枯れて来ちゃっているから、そんな台詞にはひかれる。(後で聞いたら、この店はテレビでも出てきた、名の知れた、高万円のお店らしい*1。まず気に入らなかったのはいくつも空席があるのにも拘わらず、わたしたち二人を入り口の直ぐ横の席に案内した事であった。とはいえ、外国だったら、あっちの席はダメなの?と聞くのに、どうして日本国内だとその主張をしないのであろうか、この私は。そういう事が普通にあり得ると思っていない店員にそれをして大騒ぎになるのがイヤだ、と言うのはある。実はそれがその次の気に入らなかった事なんだけれども、その店員がアルバイトのお兄ちゃんたちで*2まず恰好がだらしない。白いシャツなんだけれど、これが妙に生地が薄くて、なんだか田舎の高校生のようなんだよ。長い黒の巻き前掛けなんかしても、シャツがこれじゃぁなぁ。で、彼らが喋る日本語がまったく聞き取れない。何いってるのか判らない。連れ合いに通訳してもらう。なにしろ「さわらの幽庵焼き」と言っているとはとても聞こえないのだ。
極めつけ。ここのランチは二種類だと云っていて、高い方を頼むとメインが肴か、チキンか選べる。あれ?じゃ、安い方は?なんと、メインがないのである。ひょえ?三種類の前菜(もちろん小さい器ですよ、何たって懐石って書いてあるからね)、ホンのお印のようなサラダ、とおぼしきもの。そしてご飯とお椀である。やれやれ。いちげんさんにはこんなもの、って奴か。
そうそう、そういえば、中軽の西部劇調のステーキ屋さんのお肉は外国から帰ってきた時には行かない方が良いな。あまりにも薄くて、情けなくなる。

*1:高万円というのはとっても高い、と言う意味である。今の人たちには通用しないだろうね

*2:リゾートのレストランだからそりゃ当たり前だよ、という事になっちゃうんだけれど、これ、外国の日本食やさんにもあるパターンだよね。