ほぼ足りてまだ欲 その先

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ちいさんぽ

 テレビ朝日の平日朝に、地井武男が東京をぶらぶら歩く番組をやっている。昨日の朝のその番組に知っている人が二人出てきた。一人は前に住んでいた集合住宅で一緒だった人。私たちおじさんの中にあってはダントツの若手だった方である。もう一人はその人本人とは口をきいたことはないけれどその息子と口をきいたことがあるという程度の関係。本当に商売を休まないでくるくる回りながら働き続ける方で、本当に頭が下がる。
 そういわれてみると私たちの親の代は本当に休むということを考えずに働いていたような気がする。今、あんなことをやったら辛くてしょうがないような気がするが、何が違っていたんだろうか。夕飯にお銚子一本つけて、食後にステテコ一丁で団扇を煽いで、ぐだぐだと寝てしまうという生活だったような気がする。世界のことなんてなんにも知らないまま暮らしていた。あの戦争のことが頭から離れない生活だったけれども、なんで休みもしないで、こつこつと暮らしていけたんだろうか。私なんて隙さえあればさぼろうとする。ちょっと誰も見ていなけりゃどこかに逃げちゃおうとする。
 今日の地井武男は深川のあたりを歩いていて、清澄庭園から江戸深川資料館に行った。私はあそこにはかつてカブ・スカウトを連れていったことがある。まだできたばかりの頃のことである。スカウト達にとって本当に嬉しかったのかどうかわからないというか、はっきりいってしまうと多分つまらなかったかも知れない。私たち大人にとっては落語の舞台となりそうな装置ばかりだから、面白いんだけれども。当時、資料館の管理人は私たちがスカウトを連れていくと、時々様子を見に来ては屋台の天ぷら屋においてある天ぷらのサンプルがなくなっていないか点検していた。そりゃかつて嫌なことがあったのは分かるが、私たちリーダーがいる目の前でそんな嫌みなことをしなくても良いじゃねぇかと腹が立った。