ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

忘れ物

 昨日は水曜日にバスの中に忘れた折りたたみ傘を回収にいった。深川車庫で預かっているといわれたので、さて、深川車庫ってのは一体どこにあって、どうやっていくことができるのか、から探す。バスの車庫なんだから当然バスで行かれるはず。だから頭からバスで行くことしか考えない。バスナビという、無料版ではなかなか使いにくいアプリがあって、これで探すと、うちからならバス二本で行くことができることが判明。都バスなら乗り放題だからこれを採用。一本目の錦糸町駅までは乗り慣れている。そこから先、なんとばっちり深川車庫行きってのを発見。これが日頃こんな方に来たことがないという私たちには、まるではとバスに乗っているのかと思うほどで、左右をきょろきょろ。はぁ、辰巳の水泳場ってのはこんなところなのか!やや、あそこの巨大工事現場は、オリンピックの水泳会場建設なんだ!と見るものばかり。これじゃ、オリンピックが金がかからずにできるなんてことが大嘘だったのが良くわかる。儲かるのは大手建設会社ばかりなり。本当に日本の社会は彼らの為にあるんだと良くわかる。
 家を出発してから約1時間半かかって、ようやくその終点の「深川車庫」に着いてみると、おいおい、ここは深川なんかじゃねぇじゃねぇか!大体、東京都交通局東雲庁舎と書いてあるのに「深川営業所」となっている。なんで東雲車庫じゃなくて、これが深川車庫なのか、とうてい理解できない。
 私の傘はすぐわかった。多分一定期間内に営業所に取りに来られる人は限られている。ほとんどの人は諦めちゃうか、最終保管場所に来ることになるのではないだろうか。
 さて、今度はここからどうやって出ていくのか。ここまで来たんだから「深川」繋がりで、富岡八幡にいってみよう、というけれど、あれは門前仲町。ふたつブロックほどタワーマンションをきょろきょろ見ながら歩いたら、東雲一丁目というバス停。この辺の道路は三車線くらいもあって、その上歩道の幅が驚くほど広い。日頃からごみごみしたところに住んでいると、これほど広々としたところにくるとなんだか殺風景な気がしないでもない。真夏は多分暑くて外を歩く気にならないんじゃないか、真冬は風が通って寒くて行く気にならないんじゃないだろうかなぁと余計な心配。
 バスは豊洲の駅前から枝川一丁目を経由して、都立三商の前を通って、昔の商船大学の越中島清澄通りに入って、門前仲町に着いたらちょうど正午くらい。昼飯時のサラリーマンがぞろぞろと歩く。こりゃ飯食うのも容易じゃねぇなぁと、じゃ、とりあえず行ったことがないから富岡八幡宮を見に行ってみようじゃないか、ということに。あの殺人事件から、人の足は遠のいているといわれているけれど。
 で、横からどうだいと行くと、そこは神社じゃなくて、仏旗ヶ張り巡らしてあって、梵字がずらずらと描かれてあって、あれ?これってテレビで見たことがあるぞ!と思ったら、なんだ、これは富岡不動尊じゃないの。そうなのか、八幡様だけじゃなくてお不動さんもここにあるのか!ってんですな。知らねぇってことは怖ろしい。お不動さんは門前通りが構築されていて、なんだかお高そうなお店が並んでいる。
 そのまた東側に、くだんの八幡様がございますな。例の真夏の神輿に水をかけちゃうって奴、ガラァ〜ンとしてございます。お参りの方はほんの数名。おみくじもぱらぱらで、絵馬だってカラン、カランと風になる程度。裏に横綱の碑なんてのがあるがこれは力強くて良い時でございます。ダイヤモンドをはめ込んだという成金趣味の大神輿は、それはそれは大きな神輿でございます。こんな大きな神輿は見たことがない。驚いた。
 腹が減った。しかし、ここまで来てチェーン店で飯を喰うのも芸がない。えぇ〜い面倒だ!ってんで大江戸線に乗って築地市場でおり、なじみのお店に昼飯を食べに行く。そこから今度は銀座四丁目まで歩けども教文館で目当ての本がまだ来ていないと。二階で鶴見俊輔を見つけてしまう。