ほぼ足りてまだ欲 その先

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六大学野球

 明日から春のシーズンが始まる。東大-早稲田大、慶應大-立教大戦から始まる。昨年の夏の甲子園の優勝投手、斉藤がいることから、これから先4年間の神宮は結構な人の入りになりそうだという。どうやらどこのチームにとっても「斉藤さま、王子様」なんじゃないだろうか。一体全体どれほどの観客が詰めかけるのか、予測がつかない。スタンドのムードも大きく変わるんだろうと思うと見にいってみたい気にもなろうというものである。これまでの六大学野球のスタンドといえば、しっかりと入っているスタンドといえば学生席だけれども、それだって一列おきに学生が座るのが常識ということになってしまい、昔のように学生席が上の段までぎっしり、なんて云うのは早慶戦以外(あれだって昔ほどではないだろう)には見たことがない。尤もこれまでの試合で最も観客がいるのはバックネット裏を含める内野席であることはいうまでもないが、そこの観客の平均年齢の高いこと、そして男性に偏っていることはなんだか独特の雰囲気がある。まさにそれに類する観客の一人である私がいうのもなんだけれど、何となくバックネット裏全体から加齢臭がしそうな雰囲気があるくらいだ。若い女性がいるかと思うと大体スーツを着た各校の野球部のマネージャーたちだったりする。学生席は応援が忙しく、応援団の指導があってビールを呑んだりできないが、こっちは関係がないからそんな飲み物の匂いがしたり、うどんの匂いがしたり。そしてそうしたおじさんたちは各校の卒業生だったりするのだけれど、一人で来ている人が多くて、静かな割に突然独り言が漏れてきたりする。この雰囲気はどこかで見たなぁと思うと、そうそう、公園の隣にある野球場で良くやっている草野球のネット裏で自転車に乗ったまま試合を見ているおっさんたちの雰囲気そのものなのである。
 このいつものまったりとした週末の野球見物(観戦なんてものではないかもな)はここしばらくの間、大分雰囲気が変わるのだろう。それにしてもどうしてこういう選手は早稲田に行くんだろうか。(写真は明治神宮野球場公式サイトから)