ほぼ足りてまだ欲 その先

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往復2時間のバスの旅

 台風が来る前に、と思ってバスに乗って片道一時間かかるところにある家電量販店に行った。翻訳ソフトをその店のポイントで入手せんとするものなり。もっと近いところにあるその店の支店ではなんでなのか知らないがアカデミック用ソフトしかおいてなかった。それで大元まで行ったらあるかも知れないと思い立ち往復2時間400円で行った。一番後ろに座って終点から終点近くまで乗る。
 往路始発バス停で乗ったら、乗ってきた7人のうち私ともう一人が運賃を払ったが、あとの方はシルバーパスのようだ。かつて都営交通機関は年齢さえ条件を満たしていれば問題なく発行されていたが、石原都政になってからは有料となった。区市町村民税が非課税の人は1,000円、課税の人は20,510円、課税でも、4月1日以降に有効期限がその年の9月30日までのパスであれば10,255円である。今日は台風が来ていていつ強風になって土砂降りになるかわからないものだから、日頃に比べたら乗客数は半分ほどではないかという気になるが、途中から乗ってくる人たちを見ても、半分以上はそうしたパスの利用者だろうと思われる平日の昼間である。
 途中から高校生が乗ってくると俄にうるさくなり、それまでの落ち着いたほのぼのさがいっぺんにぶち壊されてしまう。どこかの駅で勤務帰りの警官が高校生を注意して口論になって平手打ちをしたという事件があったそうだけれど、気持ちがわからないことはない。私は勝てる自信がないが。
 しかしながら爺さん達の傲慢な座り方には我慢がならない。帰りのバスはターミナル駅が始発だから走り始めた時は満席である。しかし、いくつかの駅を通り過ぎると空いてくる。座席の奥に座った人が降りると爺さん連中は何を考えているのか、実は自分が奥に座るとおりる時に面倒だという頭が働くからだけれども、通路側に座って平然とする。奥を空席のままである。降りる時には「済みません、降ろしてください」と断ればいいのだけれど、それが面倒くさいと思うのである。他の人が「座らせてください」というのには勇気が要るものだから、皆さん我慢して立っている。爺さん、座っていて良いから奥にすわんなよ、といいたいのだなぁ。こんなことを考えていると眠らない代わりに本を読めない。
 寝ると云えば2列前に座った中学生が、あっと気がついたら見えない。よく見たらなんと彼は自分の太ももに顔を埋めるようにして身体を二つ折りにしてぐだぁ〜っと寝ているのだ。近頃の若者はとても眠いらしくて、電車の中でも、バスの中でも耳にイヤフォーンを差し、シャカシャカ音をさせながら寝ている。いったい何をしているのだろうか。人のことはいえないが。