ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

気づかないふり


 バスに乗って気がついたら、ほぼ満席である。いつものように奥に奥にと歩いていくと、どうやら最後尾の5人座り席に平然と左からおばさん、おばさん、おじさん、おじさんと座っている。5人席に平然と4人で座っている。ツカツカといって、おじさんに「恐れ入ります、座らせてください」といった。こういう時、昔は(いつも昔の話で恐縮ですが)「あ、失敬!」とかいったもんですが、今どきのおじさん、おばさんは一言も発しません。
 なんといって良いのか、もうわからないんですね。むしろこんな事をいったら「なんでなんかいわなきゃならんのか!」という反論がきっと返ってくるでしょうね。日本人はもう口を利かなくなったんですね。それでも、くっちゃべっていたおばさん二人がふたつ先の停留所で降りるらしくて、喋っていたから「降りられますか?」と尋ねて立ち上がったら、そのおばさんが私に「ありがとうございます」といって出ていったんです。意外な展開に反応できなくて、なんと私は「は、はぁい」といったのである。低い声で「いや、どういたしまして」という展開にしたかったなぁ。

 行きのバスの中には携帯電話で話している爺さんがいたので、睨みつけてやった。