ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

手伝い - 気遣い

 遠くからやってきた友達と話していて、確かにねぇと思ったのは、残念ながら日本、つうか東京の公共交通機関では、多くの人が他の人々に関心を払うということをしない。つまり、自分のまわりにどんな人が座っている、あるいは立っている、という点について気にしていない。ひょっとすると、他人を見てはいけない、失礼に当たる、と思っているんじゃないか、というほどだ。だから、お年を召した女性が乗ってきても「なんで優先席に行かないんだ」と思っているかの如く無視している。
 駅を降りて、階段を前に逡巡している乳母車のおかあさんに手を出して「お手伝いしましょう」ということが偶々ある。お前なんかじゃ危なくって手伝って貰いたくないよ、と思っているのかも知れないけれど「大丈夫です!」というおかあさんと「申し訳ありません!」というおかあさんの二通りの反応がある。私如きじゃなくて、力や足腰に余裕のある人がお手伝いしてくれれば良いのだけれど、と思いながらも、つい手を出す。
 いやいや、実は私だって、草臥れ果てているときは、見て見ぬ振りというか、見ているんだけれど、勘弁して貰うときもある。ということは、ほとんどの人が草臥れ果てているということなんじゃないか。外国で暮らしているときは、本当に多くの人がそういう時に手を出してくれているのを見る。こっちが手を出そうかどうしようかと逡巡している間に、さっとどこかから手が出てきて、お手伝いをしている。60代の白髪のおじさんが、若い女性に席を譲っているのを見た時には、そりゃ順番が逆じゃねぇか、と思ったこともある。
 昼間のバスに乗っていて思うのは、爺さん、婆さんがたくさん乗っているのだけれど(とにかく都バスの場合はシルバーパスが出ているからね)そのまぁ、座り方の行儀の悪さだね。荷物を横に広げていたり、奥に座らないで二人分を一人で占領しているし、一番後ろの席なんぞ、ど真ん中に座って邪魔している爺までいたりしてね。わざわざ「ごめん!」といって押しのけたことがある。ざまぁみろ!
 気を遣おうじゃねぇのよ!どうだろう!