ほぼ足りてまだ欲 その先

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だいたい

 だいたい小説ってものは、ある時ある場所で、見知らぬおじいさんとか、おばさんとか、そんな人と知り合いになるんだが、そんなことはめったにあるこっちゃない。
 バスの二人がけに奥へ思いっきり自分の体を詰めて座っているところに、突然グワンとその私を圧迫しながら座ったやつがいる。スーツを着た大きな男で、そんな大きなやつはいくら私がきっちり自分の身を奥に詰めていたとしても、収まりきらないから、勢い私を押し付けてくる。そんなのは本人は当然わかっているはずだ。それなのに、何もいわずにぐいっと自分の巨体を押し込んでくるのではなくて、ひと声かけてしかるべきだろう。しかも、手元のスマホ数独をやっている。数独が悪いわけではないが、声をかけろよ。
 な?こんな奴がいるんだから、顔見知りになんてなりたくないだろう?