ベトナムのホーチミン（旧名サイゴン）で「やまゆき」「まつゆき」が並んで停泊している後ろに護衛艦「はまゆき」が接岸。そのすぐ後ろにはカンボジア船籍の貨物船が停泊していた。「はまゆき」は船首と船尾にタグボートがつき、現地のパイロットの指示で接岸しようとした。船が後ろに押された感じで船尾が後ろのカンボジア船の船首とぶつかった様にへこみ、スタンションは曲がり、フラッグ・ポールは前に曲がった。また、“防衛省ひいては海上自衛隊の気の緩み”だ、と云われたりしている。こりゃ純粋にベトナムのパイロットとタグの責任であって、「はまゆき」そのものにはなんの手出しもできない話じゃないのか。大体こんなにせっついた接岸ってなんだよ、という雰囲気だけれど、この位の接触で「志気がゆるんでる」と云われちゃうのはどうかと普通に思う。今だったら誰か海上自衛官が自動車事故を起こしたら「それぇ〜っ！」って云われちゃいそうだ。尤も私は憲法9条の観点から自衛隊そのものの存在が矛盾していると思っているから云わないが（と云う）。
こんどはベトナムの船が「まつゆき」とその後ろの「はまゆき」の右舷に接触していったと云うではないか。よくよくついていない船だ。今度はもう誰も何も云わないかな。
