予算委員会では共産党の志位がいくつかの労働状況のケースを披露に及び、総理の認識を問うが、麻生太郎も舛添要一も「個別の案件についてはどのような指導をするかについてはつまびらかにできないが法に従って厳正に指導していく」という回答をするだけ。
志位はトヨタ車体の雇用形態の問題を取り上げ、経済諮問会議の新たなメンバーとしてトヨタの張を入れることはいかがかと指摘するが、麻生はトヨタ自動車とトヨタ車体とは別法人であるから、と対応。しかし、志位は違法労働環境の存在を印象づけることには成功していると言っていいだろう。
派遣労働者の雇用が失われることがないように指導するというだけで、麻生太郎がやっても変わりはない。それは当然で彼は経営者の立場は分かるけれど、労働者の立場は分かるわけはないのであって無理もない。こうした体制を選んでいるのはわれら国民である。