ほぼ足りてまだ欲 その先

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現職社長逮捕

 西松建設外為法違反はとうとう現職の社長まで逮捕されてしまった。日本に持ち込んできていた目的が「新政治問題研究会」(1995年設立)と「未来産業研究会」(1998年設立)の二つの政治団体を通しての政治献金だと毎日新聞が報じている(毎日新聞 2009年1月18日 2時30分)。
 しかも献金先は与野党の有力国会議員や自治体首長など幅広く、最後の3年間(2004〜2006年)で資金管理団体への献金額が多かった政治家は民主党小沢一郎代表(1400万円)、自民党尾身幸次財務相(400万円)、森喜朗元首相(300万円)の順だとまで書いている。
 西松建設が昔からタイでは頑張っているんだという話は聴いていたから現地で様々な手段を弄しているんだろうとは思っていたけれど、国内でここまでやっているんだとは知らなかった。しかし、こうして現職社長が捕まっちゃったんじゃ、意味ないじゃん。
 これはやっぱり与党の差し金だろうか?まさかこの三人だけを対象に献金してきたのではないだろうけれど(それだったらあまりにも単純だもの)、少なくともこれだけを見たら、与党側は尾身にしても森にしてももう殆ど賞味期間が切れているわけだけれども、民主党としては小沢がやられちゃうのは痛手じゃないのか。それとも民主党が絡んでいて、小沢では政権交代しても、高い支持率を保つことが難しいだろうことから小沢を外すためとか?
 ま、与太はこれくらいにしてだけれど、民主党は本当に小沢で行こうと思っているのだろうか。

(追記:090122)西松建設のこの裏金持ち込みは一体どこでばれたのかと不思議でしょうがなかったのだけれど、一週間前に新聞記事に書かれていたのを思いだした。それは「毎日新聞 2009年1月15日 東京朝刊」で元副社長、藤巻恵次容疑者(68)(現顧問)が裏金の一部を着服したことが社内で発覚しつつあり、2007年の年末(もう一年以上前の話か・・)退社し、特捜部に裏金持ち込みを「内部告発」という。もうこうなったら破れかぶれだ、てなものなんだろう。
 同日の記事には「複数の同社関係者によると、西松建設は部署間の縦割り意識が強く、裏金作りは海外事業を担当するごく一部の幹部しか知らなかった。土木部門が長い元幹部は「土木、建築、海外など部署間の競争意識が強く、交流はほとんどない。海外担当とは口もきいたことがなかった」と書いてある。
 そうだろう、良くわかる。私たちも「隣の列は別会社!」とうそぶいていたものだった。だから、せこく空出張していた隣の部の当時の部長はばれないと思っていたんだろう。自分が部長になったその日に前を通りかかった私に、「俺は今日から部長なんだ、挨拶の仕方が足りない」といいだしたバカ野郎というのはこいつのことだ。あの部の連中は今から考えてみるとみんな変わっていたものなぁ。