TBSの「CBSドキュメント」のラインナップ:
「Nuke Facility Raid An Inside Job?」
昨年11月23日の放映。南アフリカの首都からそれ程遠くない荒野の中にPelindabaの核施設ではかつて核爆弾が製造されていた。しかし、新政権となってから南アフリカは脱核兵器宣言をして、核爆弾を解体。しかし、HEUと呼ばれる高濃度ウランは残っている。2007年11月7日の夜、この施設が銃で武装した二つのグループの襲撃を受けた。この日の管理棟での夜勤に就いていたのは当初予定されていた車椅子のスタッフではなく、臨時に借り出された女性スタッフで、心配した婚約者の男性スタッフが応援に勤務に就いていた。未明に大きな音がしたので、その男性スタッフが扉を開けると賊がまっすぐ向かってくる。警備に電話をして助けを呼んでいるところに踏み込んできて、「なんで電話なんかしているんだ!」と叫びながら格闘となる。賊は彼に銃弾を撃ち込み逃げるが彼は一命を取り留める。ところが警備スタッフは歩いて3分で来られる位置から駆けつけるのになんと24分かかった。監視モニターには準備されたと思われる二つのグループがフェンスをかいくぐってテリトリー内に入った様子が記録されている。にもかかわらず警備スタッフはなにもしなかった。
ところがこの事件に関して南アフリカ政府筋は、the CEO of the Nuclear Energy Corporation of South AfricaであるRob Adamから、駐米南アフリカ大使であるAbdul Mintyから関係者が全て、単なる窃盗グループの仕業に過ぎないという見解を主張する。明らかに組織され、内部に情報提供者がいることが明白な状況でありながらである。
この事件は当時、殆ど報道されていないし、日本では全く報道されていない。この施設に保管されている高濃度ウランを取り出せばすぐに核爆弾を製造できるのだという話を聴くと、いつテロリストが使わないとも限らないという恐ろしさを感じる。尤もそれは南アフリカだけに限った話ではないのだけれど。
「Pvt. Monica Brown And The Silver Star」
第二次大戦以来女性兵士として二回目の銀星章を授けられた弱冠18歳の衛生兵、Monica BrownにLara Loganがインタビューをしたもので、昨年11月30日の放映。Brownはアフガニスタンの最初の従軍で敵の銃弾が飛び交う中で、路肩爆弾で燃える車の中からやけどした二人の兵士の手当をし、大いに勇敢に従事したことを称えられた・・というが、女性で、若いということをブッシュ政権に利用された、という雰囲気に充ち満ちた報告である。
「On The Red Carpet With Michael Phelps」
昨年の12月2日に放映されたもの。インタビュアーはCNNのAnderson Cooperである(この辺はどうなっているのだろうか)。例のマリファナ事件の前なので全くそれには触れられていない。Peter Barakanによれば彼はあの事件で3ヶ月の公式試合出場停止となり、ケロッグはスポンサーを降りたのだそうだ。驚異的な大逆転勝利となった北京オリンピックの100mバタフライについてはゴール・タッチでマイケルは距離を測り損ない、ロシアの選手はゴールに際して頭を上げたことでブレーキが掛かったんだと水中から観た写真を見ながらマイケルが解説する。
「60 minutes」CBS
過去の放映分は「こちら」でそのままオン・デマンドで見ることができる。もれなくヴァイアグラのコマーシャルがついてくるが。
ここのサイトの良いところはテキストで起こしてある頁があるので、私のような低レベル英語能力保持者でも容易に追いつくことができることだろう。一番至近な番組のビデオを観ると世紀の大詐欺師、Bernie Madoffについて数年間にわたってSECに訴え続けてきたけれど、無視され続けてきたHarry Markopolosのインタビューがアップされている。
バラク・オバマの妻の兄、つまり大統領の義理の兄、Craig RobinsonはOregon State Univ.のバスケットボール・チーム、The Beaversのヘッド・コーチなんだそうだ。