ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

母校の勉強会

 私が出直した学部の学部内学会というものができて今年で3年目になり、第2回総会が母校のキャンパスで開かれた。多分一年前の第1回総会以来の母校キャンパスではなかっただろうか。
 なにしろ今朝は寒くて、この冬になって初めてダウン・コートを引っ張り出した。ちょっと失敗だったかなと思ったのは手袋を見付けられなかったことか。ターミナル駅から私鉄に乗ろうとすると、途中駅で火事があっておくれているという。まずいなぁと思いながらホームにあがるとそこに折良く急行が入線。乗るやいなや出発。駅で降りると、そこには全く待ってましたとばかりのバスがいて、これまた乗るやいなや出発。集合時間のなんと20分前に到着。

 どうもあらぬ方向から人がやってくるので、おかしいなぁと思ったら隣の学部が主催の学会の全国大会総会が開かれていてみんなどうもそっちに行っちゃうらしい。そちらの運営者がやってきて、「そちらの案内に人を出して戴けませんか」という。だったらこっちに人が間違ってこられるので、とでも理由をいえばいいのに、ただそういう。それではと看板を立てる。 「私はとても目端が利いているのに、お前らぼぉ〜っとしていてしょうもない!」とでもいっているかの如き若造の態度に朝から年甲斐もなく腹を立てる。「はい、はい、僕らは気がきかんで悪いっけね」ととぼける。

 ゲストスピーカーは加藤彰彦(ペンネーム:野本三吉)さん。明治大の方ではなくて、現在沖縄大人文学部の先生。小学校の先生から横浜寿町での子育て支援、児相、横浜市立大、沖縄大。一貫して子どもに携わってこられた方。
 私はずっと受付に貼り付いていたのでお話をおうかがいすることはできなかったのだけれど、懇親会、その後の打ち上げと参加している間にいつも持って歩いておられるノートを見せて戴いてびっくりした。
 とてもきっちりした文字で無地のA4サイズのノートにどんどんマメにノートをつけておられる。その中身は自分が感じた人の言葉であったり、考えであり、それを今度は整理してもう一冊のノートに書き直す。そこには入手した印刷物を切り取って張ってあったり、チラシの部分が張ってあったりする。ほぼフィールド・ノートという雰囲気である。こういう作業をしている人というのは使っている用具に違いはあるけれど、常に情報を整理できる方策を自分で考えているところにある。加藤さんもそうなんだけれど、学校の先生はやっぱり若い人たちの前に常にいるからかもしれないが、実に年齢の割にお若い方が多い。そして人を受け入れる視線に溢れている。目を輝かせて加藤さんを見つめる若い人たちをみていると、日頃の辛い仕事の中でしばしば失いそうになる力を、ここで補充しているなぁと感じる。こうなると、このイベントに向けて頑張ってきた事務局の同期生もきっと喜んでいることだろう。
 人とのつながりを感じることができるこうした集まりはやっぱり意味がある。
 昨年ゲストでおいでくださった宮下忠子さんもおいでになって加藤さんの講演の際には多くの人たちが集まっておられた。

おまけびっくり

 後輩がついに結婚していたこと、そして来春第一子出産予定と。う〜む、ではまた「権造」という名前を勧めてみよう。これまで誰も私のいう通りにこの名前を子どもにつけた奴はいない。いるわけないか。
 その上およそそんな話題とは繋がらなさそうなこの後輩が「THIS IS IT」を観て感動したというのである。あちこちで良かったという声を聴く。クレジットロールがあがると(あるんだよね?)鼻をすする音があちこちでするというのである。いやいや、私は引っかからないぞ。世間を敵に回すことになるのかもしれないけれど、あの人の人間性を私は支持していない。