ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

NHKオンデマンド

 こんな記事を発見。

NHK:オンデマンド「見放題パック」値下げ 目標達せず
 NHKは7日、放送後の番組をパソコンなどで有料視聴できるNHKオンデマンドの「見逃し 見放題パック」について、2月1日から現行の月額1470円を945円に値下げすると発表した。
 「見放題パック」は、ニュースや大河ドラマ、連続ドラマなど延べ600本を放送翌日から10日程度配信するシステム。2008年12月にサービスを開始した。「見放題パック」のほか、単品購入もある。NHKオンデマンド全体で現在31万7300人が登録しているが、有料であることへの抵抗感などから当初計画の年間20億円程度の収入を大きく割り込み、達成率は5割未満になっていた。
毎日新聞 2010年1月7日 20時32分)

 まずオンデマンドに私が気がついたのは昨年の9月のことで、8月23日に放送された「戦争とラジオ 第二回 日米電波戦争」を見逃したからで、見放題パックに入っている番組ではないから315円を払ってみた。全部をテキストで起こした。なぜなら番組そのものをダウンロードすることができない仕組みになっているからだ。この番組はその後先月の20日に再放送された。4ヶ月待てば再放送で見られるわけで、この番組の再放送が当初は予定されていないので、すぐに見たいという気持ちがある時は日頃払っている受信料に追加費用を払って見るということになる。
 このサービスで何となく釈然としないのは、NHKの受信料を払っているのに、どうして一度放送された番組をまた金を出してみなくてはならないのか、という点にある。これに対してはNHKオンデマンドのサイトでこう回答がされている。

なぜ有料なのですか?
 通信回線で番組を配信するには、現在の著作権法では、「放送」と「通信」の権利許諾がまったく別の扱いとなっており、権利者に対して、「放送」と「通信」では別々の許諾を取り権料を支払う必要があります。また、放送のテープから配信用のファイルや番組情報などを作成する経費、配信サーバ設備維持費、回線料等も必要になり多大なコストが発生します。
 放送法改正により、NHKオンデマンドは、本来の放送事業と会計を明確に通信区分して運営することが改正放送法39条で義務付けられています。受信料という公的な資金を利用してVOD市場に入っていくことは、公正競争上にも影響を及ぼすため、NHKオンデマンドのサービスは、受信料とはまったく別の利用料金となります。

 つまり異なる事業だから、それぞれ別個の利用料金がかかるんですよ、という説明である。それではこのコンテンツの制作費はどこから出ているんだろうかということになろうというものである。それは私を含めた視聴者が支払っている受信料によって制作されているんじゃないのだろうか。そうだとすると一発もののデマンド視聴料としての315円は大層高くはないだろうか。
 オンデマンド市場の公正競争上問題があるというのは他のオン・デマンド・サービス会社との競争上不公平だと云うことだろうけれども、それは持っているコンテンツの問題になるはずで、見たくもないコンテンツはいくら安くても見ない。これはニーズの問題ではないだろうか。
 このオン・デマンド・サービスはパソコンの動作環境ではWindowsのXPとVista以外はサポートしていない。ここにもやはり問題がある。普遍的でないからだ。それはただ単にAppleでしか動かしていない利用者側の問題だということで斬り捨てるのが理解できない。
 だから、NHKpodcastに積極的ではないということなのだろうか。他の民放各局と比較しても通信系に対してはあまり活発な話を聞かない。それとも私の知らないところで思わぬ広範囲に展開していたりするのだろうか。
 オン・デマンド・サービスのための設備投資に一体どれほどの費用がかかっているというのだろうか。一気に利用金額が半額になるというのはそれでもやっていけるという読みなのだろうか。このまま放置しておくと、そのうち無料になるんだろうか。
 それにしても見たい番組が目白押しなんである。特に昭和史に関する番組は、「NHK特集 激動の記録」「NHKスペシャル特選集 戦争の時代 6本組」「歴史への招待」「NHKスペシャル 映像の世紀」等々それはそれは宝庫なのだ。