単独企画の保阪正康の講演に出掛ける。いつもの時間と違う時間だったものだから、何時頃家を出たものかちょっと勘が狂ってしまって、辿り着いたら既に始まってしまっていた。しかも、事前に設定されていた部屋と違う部屋でちょっと焦る。いつもよりは参加者少なく、そしていつもよりは参加者年齢は若い。それにしてもひとりでふたり分の席を占拠する人がやっぱり多くてあんまり愉快じゃない。
最後の孝明天皇から明治天皇、大正天皇、昭和天皇、今上天皇、現皇太子に繋がる「父と子」の考え方の違いについての話に対する若い方の質問は、正に私が手を挙げようかと思っていたポイントで、それが保阪のちょっと想像力を働かして欲しいという説明を確認することになったのは、得たりや応であった。
それにしてもいつもながら面白いポイントが語られて、実は途中からトイレ所望状態だったのだけれど、中座する場合じゃなかった。
行きの駅で電車を待っていると、どうやら塾帰りと覚しき小学生がやおらポケットから携帯を出して、横に立っている兄ちゃんと同じようにしきりに携帯のボタンを片手で押している。多分ゲームでもやっているんだろうけれど、もう小学生から、誰も彼も画面を見続けているのだ。私もそうなんだけれどな。だからみんな改札でてから歩くのが遅いんだ、そういう人は。携帯見ているからな。電車の中や駅の中で携帯がつながるようになんてしなかったら良かったのにねぇ。
下りようとしたら大きな鞄を床にどぉ〜んと置いている兄ちゃんがいて邪魔。「あ、ちょっと失礼!」と云ったけれど動かない。見上げたら耳にイヤフォーンを突っ込んでいる。だから、思わず突っついて「どいて!」と云った。あとで、後ろから刺されたらどうすんねん、と思って反省した。こんなことでこっちが反省する時代だよ。