自民党憲法改正推進本部(本部長・保利耕輔前政調会長)は3月4日の会合で、徴兵制導入の検討を示唆するなど保守色を強く打ち出した論点を公表した。これを基に議論を進め、2005年に策定した改憲草案に修正を加えて、憲法改正の手続きを定めた国民投票法が施行される5月までの成案取りまとめを目指す。
こんな記事が共同通信発で流されていたのは今年の3月4日のことだったそうだ。その成案とりまとめが5月と書いてあるけれど、それは一体どうなったんだろうか。「抑止力」が必要であるが故に海兵隊を辺野古に移すという方針をとることにしたという民主党はこの際これに迎合していくとでもいうのだろうか。
「抑止力」という言葉は随分便利に使われることになってきたものだと思うのだけれど、本当に意味があるんだろうか。
徴兵制が敷かれると本当に国家のことを心配する若者たちが増えるんだとか、精神修養の場になるんだというようなことを簡単に言う人たちもいるけれど、だめだめ。この国のことだから必ず初年兵をいじめて日頃のストレスを発散する場にする輩の巣窟になっちゃうだろう。お隣の国から徴兵を終えて留学してきた学生と話したことがあるけれど、本当にいやだったとしみじみと語っていた。志願兵によってできている今の「日本軍」だって、「訓練」と称するいじめが跋扈しているのは明白じゃないか。そんな観点から「徴兵」を語るのはルール違反だ。