ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

TST効果

 余りにも天気がよいので、思わずちょっと足を伸ばして隣の区までランチを食べにいこうと張り切って家を出た。もちろん今日は祝祭日(かつては旗日といったものだ)だから、観光客が訪れるあたりはとんでもないくらいの人出で、極力そこは避けるのだけれど、それでもどうしてもかすめることになる。
 テレビや新聞で東京スカイツリー見物のひとたちが休みというとどっと繰り出すという話は聴いてはいたけれど、なるほど、これまで人なんて通りはしなかったようなところにまで、なんということもなくぞろぞろと人が歩いている。カメラを抱えたおじ・お爺さん(おじさんとも、お爺さんとも判別のつきにくい世代)があっちにもこっちにもいる。夫婦連れは何故か殆どカメラなんぞ持たずに、ほぼ空身でひょいひょい歩いている。
 本所吾妻橋の交差点あたりなんてよそから人が来るようなところじゃなかった。平日は勤め人がいるけれど、そんなに多い訳じゃなくて、休日になったら、ぱったり人は来ないものだった。それが今は行ってみるとそうした人たちがぞろぞろと途切れることなく歩いているのだ。
 交差点の角には噺家の実家の洋食屋があるのだけれど、ここにはかつて入ったことがある。良く人が入っていた蕎麦屋はなくなっていて、なんだか工事現場になっていた。吉野屋の傍に浅草にもある洋食屋があるのを知ったのはtwitterのおかげ。
 入ったのは11時半になるかならないかくらいの時間だったろうか。休日の昼飯時に一人で入るのは気が引けるのだけれど、ここにはカウンターがあったので、お邪魔虫にならずにすんだ。日替わりランチがあるのかと思って気楽に頼んだら「サンデーランチですね?」といわれたので、耳慣れないけれど「はいっ!」と答えた。
 やってきたのはステーキ。あ、そうだったのか、きっと安くないと、後悔した。一口食べて、あぁ、やめとけば良かったと大後悔。なんとかかっているガーリックおろしソースが、めったやたらとしょっぱいのだった。塩の分量を大間違いしたに相違ない。それにしても味見位して欲しい。そんなにしょっぱいんだったら直ぐにクレームしたらよいのに、そんな勇気を持っていない私はそのまま完食したのだ。バカだった。
 今朝の「ちい散歩」で知ったのだけれど、浅草寺の新しい屋根材は、なんとチタン瓦なんだそうだ。全く均一で、味がないことこの上ない。チタンだというのだから参加することも殆どなく、いつまで経っても変わらないわけだから、「味」なんてものが出てくるわけでもない、というのが悲しい。
 バスで帰ってきた。