ほぼ足りてまだ欲 その先

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反原発デモ

 今日は都内でも反原発に関する数々の行動があるようで、震災地域産の野菜を売るイベントはあっちでもこっちでもこの週末は行われているらしい。
 私は国立競技場傍の明治公園を出発して原宿から渋谷へまわるコースを歩く「反原発デモ」に参加した。このデモは集まりがそんなによくなくて、かつて運輸大臣を務めた(私は全く憶えていないのだけれど)二見伸明が名前を連ねているグループのデモで、検察糾弾デモを何回か実行したグループである。かつての検察糾弾デモに較べると驚くほどの数の警察が貼り付いていたのが大変に印象的だ。しかも彼等は、次のデモについて歩くという仕事が切羽詰まっているようで、横を歩きながら、「前に詰めろ」「早めに行け」といい続けてはなはだ五月蠅くて仕方がない。金輪際お前のいうように急いだりしないぞという気持ちにさせる。
 大江戸線を国立競技場前で降りると、なんだか駅のアナウンスががなっている。なんだと思ったら大きな地震があったそうで、あとで連れあいに聞くと結構大きく揺れたそうで、「家にいなくて良かったねぇ」というのである。私がその時に家にいたら相当騒いだだろうというくらい揺れたそうだ。「11時19分頃・震源地は栃木県南部 ( 北緯36.4度、東経140.0度)で震源の深さは約70km、地震の規模(マグニチュード)は5.9」と気象庁は発表していて、これまでの一連の地震の余震とは違うというのが何となくいやな気分だ。
 集合場所の明治公園に行くと、下の段には一杯の人がいて、凄いなぁと思ったらなんちゅうこともない定例のフリー・マーケットが開かれているのだった。私は日本でこの種のフリー・マーケットに来たことがないけれど、見ていると日本のこの種のマーケットも殆ど西欧のものと対して変わらない感覚になってきているらしくて、良くまぁこんなものを集めて売っている奴がいるもんだなぁと思うような、骨董には到達しない、結局ガラクタとしかいいようのない、私が大好きな種類のものを売っている奴らがいくらもいる。なんちゅうことなんだろうか。
 このデモのシュプレヒコールを引率している若者はデモ慣れしていないのか、周りに気が配れないのか、それとも意識しているのか、東京電力電力館の前を通っている時に私だったらそれに向かってシュプレヒコールを叫びたいところなのに、なにもしない。東電だって、警戒しているようで警備員二人と職員二人が折角出張っていたのだから期待に応えてあげなくてはならない。彼等だって張り合いがないじゃないか。
 明治公園を出てから、トンネルをこぐって線路際までまっすぐ行き、原宿の駅の横を通って五輪橋を渡り、岸記念体育館横をだらだら下り、タワーレコードとマルイの間を渋谷駅まで出て、左に曲がって山手線をくぐり、また次の角、明治通りをまた左に曲がり、明治通りを宮下公園の先の小さな公園で終わるというコースで多分4kmあるかないかでたった一時間である。なんだか盛り上がらないデモだったのだ。でも、アピールしたということだけでも意味があるのだ。
 渋谷の街は全く何事もなかったかのようで、さっきの地震どころか、250km離れたところで、今にも原発が大爆発をして放射能が飛び出そうとしているところだなんて「そんなことしらねぇよ」といっている様な雰囲気に充ち満ちている。

原発は即刻止めよ!