ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

デモ

 明治公園という公園はだだっ広いまるで運動場のような広場の公園で、上下の二段になっていた。
 大江戸線を国立競技場前で降りるとこの駅は相当に深いらしくて、エスカレーターで4段も5段も上がる。やっと地表に出たらそこは昔のプールの前。いずれにしろ後ろ方向にいかなくちゃならない。右に行く道と左に行く道がある。右に行ったらなんとそれは外苑の構内で、前をいく人はどんどん歩いて行っちゃう。それは国立競技場の西側に沿って歩く小道だ。そのまま行ったら駐車場に出て、その前の細い通りの向こうが明治公園だった。期せずして近道を取ったことになる。
 公園に着いたのは多分集合時間の15分ほど前だっただろう。もう既に100人以上の人たちがいた。5列に並んでみると私は43列目くらいだったか。その後に列はどんどん伸びていく。最後にはどこまで伸びたのか、私は見届けることができなかった。
 外苑西通りを横切って500m位の間は殆ど人が通らないような道で、私たちも殆ど声を挙げることもなかったけれど、明治通りを左に曲がる頃にはようやく前回のデモの時のような声を挙げることが出来るようになっていた。
 原宿警察や東郷神社あたりに来たら、もう前回のデモの終わりの頃のように大きな声があちこちから上がっていた。通りを歩いている人や通りかかった車の中からみんなが「一体なんだろう」という顔をしてみていた。神宮前の交差点を左に曲がって表参道に入る。一番華やかなところだ。大きな声がどんどん出る。ここらあたりまで来るとそろそろ坂道がだるい。左側に表参道を見ながら声を挙げるが、金曜日の原宿を歩く人たちはあんまり興味がなさそうだけれど、中には、興味深そうにい見る人たちもいるのが励みになる。次回はこんな時に「歩道の人も是非どうぞ!」と声を出したいと思った。
 青山通りを外苑前を左に曲がって、秩父宮ラグビー場神宮球場の前を通り過ぎ、明治公園に戻ってきたら、私は結構草臥れた。次から次に帰ってくる人たちが公園に入ってくると、既に帰って来ている人たちがみんなで拍手して迎える。これがとても暖かくて気持ちが良い。そして皆さんなんということもなく、平然と駅に向かって散っていく。多分全行程で3km程だっただろうか。
 どこの組織を動員したのでもないのに、数百人(今日一体何人来たのか知らないけれど)の人たちが集まってきて、共通の主張を叫び、そしてなんということもなく解散していくのが凄いよなぁ。
 警察は警備のためにどれほどの警官を配置したのか知らないが、目抜きの通りには赤坂警察署のコーンが一番左のレーンに並べてあったから、こういう協力をしてくれているということだということは覚えておく必要がある。
 「小沢一郎は無罪だ!」「検察は冤罪をやめろ!」「マスコミは真実を報道しろ!」「検察は捜査を可視化しろ!」
 しまいには「小沢さん、頑張れ!」の次が「僕も頑張りまぁ〜す!」だったりして。このデモのシュプレヒコールは楽しめるし、デモの隊列から笑いが漏れるのも珍しい。
 デモの様子はこちらでご覧になれる。