ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

オペラ

 今日のWOWOWはNew YorkのMetropolitan Operaジャコモ・プッチーニの「つばめ」をやっていた。幕間にキャストのインタビューが袖で行われていて臨場感がこの上ないし、なにしろ出演者が巧い。そしてリラックスしていてさすがだ。キャストは全員英語は国の癖があるものの、全く流暢にインタビューをこなし、もちろん唄はうまくて演技も巧くて、ルックスが良くて、とこう数えていくと世の中にはいろいろな人がいるものなんだと、深さに圧倒される。切符は一体いくら位するものなのかとサイトを見てみたら、例えば今月の「ドン・ジョバンニ」なんかだと一番上の階をさしている「family circle」で30ドルから50ドルと書いてある。一番高い席で330ドル。
 じゃ、アントワープオペラ座の「アルバ公爵」がいくらするかというと一番安い席で12ユーロくらい。次が19.50ユーロくらい。一番高い値段の席で86.50ユーロ。そういえばブダペストオペラ座での「トスカ」は一番高い席で12,000フォリント(当時の日本円でいったら5千円弱か)。
 一方、去年の11月の日生劇場での「ドン・ジョバンニ」は安くて5千円、一番高いと1.6万円だったそうだ。そりゃもちろん見たいという人たちの数も違うし、キャストのレベルだって違うんだろう。しかし、私のような門外漢には一体誰がでていたらこれは見逃してはいけないんだと思えばいいのかまだ全然わかっていない。
 宝くじに当たったら一番下の真ん中の席で聴いてみたいものだ。
 大体なんでここでアントワープの「アルバ公爵」だなんてものを引き合いに出すのかといえば手が届く価格だからだけれど、このオペラは結局作曲したGaetano Donizettiはこのオペラを完成せずに他界したんだそうだ。ただ単なる遺作ってわけではなくて、中身のストーリーについて揉めて未完のままにしていたらしい。それを後に補作したんだそうで、如何にも19世紀前半らしい話。しかし、欧州のオペラってのは何語で歌われて、何語で字幕がでるのか、というのはわれわれにとってはなかなか難しい問題を抱えている。ま、どうせ理解するのは無理だろうと思ってあらすじを読んでいくしかない。