ほぼ足りてまだ欲 その先

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クラッシック音楽

ドニゼッティ:歌劇「愛の妙薬」全曲 [DVD]

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 生まれて初めて生の音楽を聴いたというのはいったいどこで何をだったのかを思い出そうとしているんだけれど、あんまり思い出せない。多分、最初は幼稚園で聞いたオルガンだろうか。あれを生演奏というのだろうか。
 吹奏楽を初めて聴いたのは多分、小学校入学前の造船所ではないか。確たる証拠はないけれど、行ったことは覚えているから可能性は高い。小学校に入って、低学年の時に、アコーディオンを抱えたお兄さんが給食の時間に時々演奏してくれた。あれはいったい何だったんだろう?巧いなぁと舌を巻いた。当時、学校ではハーモニカを演奏した。サカフォンというものだった。あれはハモニカとどこが違ったんだろう。
 じゃ、弦の生演奏を聴いたのはどこだっただろう。ひょっとするとテレビで聴いたことがあっただけではなかったか。大学在学中に弦の演奏を聴いた記憶はない。社会人になっても演奏会に行った記憶はない。となると、10年ほど前に「メサイア」を聞きに行ったのが生まれて初めてだったのだろうか。それはずいぶん奥手だ。
 リズム感のないクラッシックなんて聴けるか、といってほとんど興味がなかった。私がそういったときに、職場の友人は「ロックって単調でしょ?」というのがわからなかったのだ。
 ちゃんと弦の生演奏を聴いたのは多分アンサンブル・コルディアを東京文化会館の小ホールで聴かせていただくようになったこの数年間だといって良い。それまではただの偶発的出来事だった。
 そんなことをしているうちに一昨年の暮れにネットのYouTubeRoland Villazonの舞台を見たのがきっかけだった。ちょうど翌年(つまり昨年)の旅行を計画中だったものだから、彼のオペラがどこかでないものかと探していると、2013年6月にバルセロナで公演があることがわかった。そこからどんどんチャンスがあったら切符を買うようになった。しかし、どうしても国内では高かったり、売り切れていたりして切符が買えていない。つまりクラッシック音楽を生で聴くのは依然として国内ではアンサンブル・コルディアだけとなっている。
 今一番多用しているのはiTunesネットラジオである。OttavaがTBSの手から離れてNoxosによって運営されることになったけれど、確定するまでは放送がエンドレスにならないだろう。これがちょっと寂しい。