ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

不思議だなぁ

 近頃何が不思議だといって、あんなに忌み嫌っていたクラッシク音楽がとても心地よくなってきた。不思議でしょうがない。あんなに身近ではない、古楽をしたり顔で演奏したり歌ったりしていることのどこが良いのかとバカにしていた。そんなのは技術だけだろうと。自分の思いを思いっきりぶつけて聴く人に届けるロックこそが音楽だと。だから、これでどうだ!と大きな音でぶっ放さずにどうするんだ!と思っていた。
 そんな私に驚きを与えたのが一昨年YouTubeで聴いたRoland Villazonの唄だった。そこからとにかく聴こうという気になった。コンサート(ライブっていわないのかね?)にも足を運ぶようになった。すると驚くことの連続だった。
 オペラの曲を演奏会の形でやるのがあるとは知らなかった。室内楽にはどんなにスケールが大きくなっても指揮者がいないというのも知らなかった。無伴奏というのは文字通りソロ演奏だというのも初めて気がついた。みんな楽譜通りになんの違いもなく演奏するのかと思ったらそうじゃない。演奏が終わると、拍手だけじゃなくて、ピィ〜とかイェ〜イとかもありだとは知らなかった。ぶらぁ〜ぼぉ〜!が万国共通なんだ。日本では「素晴らしいッ!」もあっても良いと思うけれど。ロックのギタリストがハイポジションでキュイィ〜ンとやるときに良くする表情だって、コンチェルトのチェロのソリストがもっと大げさになっちゃうのを見て、同じだと思った。長髪のプレイヤーはロックばかりじゃないことも知った。
 それにしてもクラッシックのプレイヤーはミスコードってしないんだろうか、これが最大の不思議。ず〜っと長いことクラッシックのあれもこれも聴いている人にはそれがわかるんだろうか。
 それでもソプラノの、ちょっと線の細い人、ビブラートの相性の悪い人は未だに我慢ができない。