ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

おぺら

f:id:nsw2072:20200225185214j:plain:w360:left 実は私が生まれて初めてオペラを現場で見たのは、今をさること、たったの7年前のことでございます。それからというもの、今までにいったい何本のオペラを見たのかと思っているのですが、実に少ないのでございますよ。オペレッタと言われるものにメリー・ウィドウ、こうもり、ウィーン気質なんてのもありますが、せいぜい30本くらいではないでしょうか。そのほとんどはいわゆる天井桟敷といわれるような、ステージが遙か下に見えるという席でございます。そろそろ階段のあまりの傾斜に、怖くて行かれなくなりそうな、そんな席しか座ったことがございません。ちょっと変わったところでは、ボックス席の一番前、つまりオーケストラピットにせり出しているんじゃないか、というような席を取ったこともございますが、この席は自分の下はよく見えないし、無効の幕の裏が見えちゃったりするのですが、意外や意外、人気なんでございます。その証拠に、どんなオペラハウスでも売れている席をチェックすると、概ね売れてしまっております。だから、一度ッきりでしたが、かなり、特異な経験でした。一度だけ、アリーナというか、平土間とかっていわれている前から5列目くらいに座ったことがございますが、それはまだ行き慣れていなかった頃、ウィーンのフォルクス・オパーでのことで、隣に座られた東洋人のお婆さんは、インターミッションにお話をしてみると、日系三世のカナダ人だということでございましたが、東京でひとつ見てきたんだと仰っておられ、きちんとした評価感をお持ちのご様子でした。そういう日が私にもやってくるのかと期待していたのですが、全然参りません。それは見ている絶対数の違いだでしょう。それでも好みが段々はっきりしてきました。やっぱり、テノールが好きなのは、まだまだ素人の域でしょうねぇ。それでも、段々、ソプラノの笑い方に違和感を感じなくなっただけでも、大分慣れてきたということでしょうか。