水俣病事件に長く向き合い、水俣病研究の第一人者だった医師、原田正純（はらだ・まさずみ）さん＝神経精神医学＝が11日午後10時12分、急性骨髄性白血病のため熊本市東区長嶺南7の1の30の自宅で死去した。77歳。通夜、葬儀の日程は未定。（熊本日々新聞2012年06月12日）
日の当たらない分野でありながら、あれだけ地道に、本当に患者のために、世の不正を糾す活動をお続けになりながらも、人と接するに際しては誠にざっくばらんな方を知らない。私のような人間にだって、分け隔てなく接してくださったのには本当に感銘した。原田先生や宇井純先生のような方がおられてもまだなお官僚社会が権力者の手先となって、一人一人の国民を騙すことに手を貸し続けることに本当に忸怩たる思いを抱える毎日であることが悲しい。
私たちは彼らの気持ちを忘れてはならないし、それを伝え続けなくてはならない。
