今夏の節電対策のため、政府は家電量販店やメーカーに対し、電力消費の多い白熱電球の販売・生産の自粛を求める方針を固めた。(2012年6月9日14時47分 読売新聞)
こういうのを自粛、というのかといったら言葉の定義からいったら正確には自粛じゃないだろう。行政指導って奴か?確かにもう白熱灯の製造をやめてしまったメーカーもある。しかし、LEDはイニシャル・コストが高い。つまり金持っている人にはなんちゅう事もないだろうけれど、そうでない人にとっては結構ハードルが高い。そりゃひと頃に比べたら安くはなった。だけれど、白熱灯は安い。選択肢をなくしてしまうのは如何なものかと思う。国内が一億総LEDとなったとき、メーカーはLEDの製造をどうするんだ。今のLEDの宣伝文句が本当だとしたら寿命が白熱灯の40倍だから当然どんどん売り上げは減少するはずだ。そうしたらメーカーは製造ラインを減らすのか。すると価格は下がらなくなって、それしか選択肢のない消費者はメーカーの奴隷になるっちゅうわけだ。
そのうち、標語ができるのか。「白熱灯は贅沢だ!」って。そしてこう続く。「贅沢は敵だ、欲しがりません、勝つまでは」ってね。どっかで聴いたよ、それ。