デジカメ - ほぼ足りてまだ欲　その先

　普通のデジカメがカメラ機能付きのスマート・フォンに食われちゃって売れていないらしい。確かに友人がアップしてくる写真を見ていて彼らがスマート・フォン、特にiPhoneでアップしている率がやたら高くて、しかも、それがかなりレベルが高いのに驚かされる。
　旅先に出て多くの高齢者たちが構えるカメラを見ていると、ズームレンズ付きのデジタル・カメラが増えてきたことに気がつく。かつては普通の平べったいデジカメ、もしくはデジタル一眼カメラといわれている本格的なレンズを交換できるカメラだった。ところが数年前からそうした30倍くらいまで寄ることができるズームがついたカメラが売り出されるようになったのだ。私が今使っているのはFUJIFILMのHS10という30倍ズームがついたもので、その前はOlympusのそうしたものだった。
　ただ、画質的にはさほど高いレベルを要求できないものだったのに、近頃はパナソニックやCanonがより画質を求めるものを提供してきた。今度はここに来てニコンが42倍という機種を発売した。普通こうした商品は徐々に値段が下がるのが当たり前なのだけれど、この機種はひと頃は品物不足で値段が持ち直すという前代未聞の状況が起きたくらいだ。
　先日参加したツアーではカメラをいじっていた人のうち、このズーム付きカメラを動かしていた人が半数あまりにのぼっていたのはかなり印象的だった。実際、いくら画質を求めていても、歳とともに交換レンズやバッテリーを本体とともに持って歩くのは辛い。ズームレンズ付きデジカメはそこが重宝なのだろう。
　パナソニックが現行の機種の24倍に飽きたらず、ニコンに負けない倍率のズーム付きデジカメを実現して欲しい。