ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

不思議な、お爺さん

 建物の6階にある本屋に、ここにはどうせないだろうなぁ、と思いながら本を探しにいった。わが地域には、ここと、あと一軒、ほぼコミックと雑誌、あとは地域に関係のありそうな書籍、学習書くらいしか置いてない書店しか、チェーン店はない。個人経営の書店というのはほぼ壊滅したが、数店、週刊誌、コミックを扱う店が残っているだけ。だからまともな本を買おうとすると、勢い日本橋八重洲、と云うことになる。しかし、このご時世で、公共交通機関を利用したいと思えない。
 で、エレベーターでほぼ同じくらいの年配のお爺さんと一緒になった。6階にエレベーターがつくとそのお爺さんも私のあとから一緒に降りた。すると「良いカメラをお持ちですなぁ」と仰る。その時斜めがけにしていたカメラはいわゆるズーム付きデジカメという種類のもので、私がいじっている三つのカメラのうちでは一番安いもので(高いものでもいわゆるデジタル一眼レフカメラのようなお高いものはひとつもない)、ズームが85倍まで伸ばせる奴だ。しかし、いつも別に買ったカメラのケースを掛けて斜めがけしているから、外から見たら、どんなカメラかわからない。なのに、この人は「何倍に映るって奴でしょ?」と仰る。そこまで知っている人なんだなと思ったから、「これは85倍ですが、今では最もズームのいくものでしたら、125倍というのがありますから、これはそれほどでもないんですよ」と答えた。歩く方向が同じ本屋で、本屋の中では二人とも新刊の棚を見ようとするので、ほぼ同じ行動をしていた。

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 それにしても、どうしてあのお爺さんは、私のカメラが特定のカタのカメラだとわかったのか、未だに不可解。ひょっとしてあのお爺さんは、私がどこか他でカメラを取りだして構えていたのを見ていたのかも知れない。本屋のあとで、パンや長芋を買って、それを入れた袋を抱えていたので、写真を撮るチャンスを逸してしまった。