ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

香港返還15周年

 昨日は香港が英国から中国に返還されて15周年の記念の日だったというニュースがもたらされていた。あれから「もう」15年、あるいは「まだ」15年と印象は両方だ。英国は香港を「99年」という期限を切って植民地化していた訳だけれど、返還を前に多くの香港在住者が国外へ流れたといわれている。それでカナダのヴァンクーヴァーや豪州のシドニーのチャイナタウンは大いに中華料理店のレベルが上がったともいわれたものである。
 その一方、昨日の香港では中国による民主政治の後退に対する抗議デモが多くの人たちを集めて行われていたという。

香港が1997年に中国へと返還されてから15年となった1日、香港中心部で、中国の民主化一国二制度の堅持を求めるデモがあった。同日行われた式典で、胡錦濤国家主席は「(今後も)『二制度』を尊重する」と呼び掛けた。
 デモは香港の民主派市民団体が毎年実施。経済力を背景に影響を強める中国本土への反発も手伝い、主催者発表では、昨年(22万人)の二倍近い40万人が参加した。(東京新聞2012年7月2日 朝刊)

 日本放送協会ですら、こう報道している。

 一方、香港の民主的な制度の後退を懸念する民主派の政党や団体は、午後から中心部で大規模な抗議デモを行い、警察の発表で6万3千人、主催者の発表でおよそ40万人が参加しました。
この中で、参加者たちは、香港のトップの行政長官の直接選挙を早期に実施することや、中国本土の人権状況を改善することなどを訴えていました。
デモに参加した若い男性は「中国政府が、市民生活まで干渉しないでほしい」などと話し、年々、中国政府による管理が強まっているとして、懸念する声が聞かれました。(NHKニュース 2012年7月1日 20時44分)

 NHKは先日の首相官邸前抗議集会に多くの市民が集まって「再稼働反対」の声を上げていたことをこのように報じていたのだろうか。