ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

人に頼む、頼まれる

 人様の力で生かされている、という言い方を良く聞きますな。なるほど、この世の中、自分ひとりでなんて生きてなんて行かれないんだし、今現在の自分だって食べ物を手に入れるんだって、自分ひとりではできないし、こうして電気を使って何か書き物をしたり、上手く書けるペンを手に入れるにしたって自分でできるわけでもない。極端なことをいったら、どこかに出かけることもできないし、まずは寝るところを作ることだってできない。
 尤も、人に手伝って貰ったってできることと、できないことがある。手伝っていただいてもうまくいかなかったら、それはそれでしょうがない。手伝っていただいて挙げ句の果てにうまく行かないからといって文句を言う筋合いなんてどこにもない。
 何しろそれは手伝ってくださった方に余計な神経を使わせて、いやな思いをさせてしまった時点でもう十分に大きな負担を強いている。それをいやな顔ひとつしないでこなしてきてくれたんだから、本当に感謝の意を表さなくてはならない。それなのに、その仕上がり具合が気に入らないんだというのであれば、もうお金を出してプロに頼むしかない。
 安請け合いはもう止そうと何度も思うのだけれどねぇ。
 ふと気がついたんだけれど、これまでの人生で私は随分多くの人に無意識のうちに手伝いを強要してきたんだろうと思う。その上自分では上手くできない手伝いを買って出て結果として不完全なものを提供して、感謝を強要してきたこともあったような気がする。
 頼むのも、頼まれるもの、人間として難しいことなんだと思うようになってきた。
 情けは人のためならず、という言葉もそうだけれど、生兵法は怪我のもとってのも有りなんだなぁ。