ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

CBS 60minutes

 毎週日曜日に放送されるこの番組は放送が終わるとすぐさまネット上でコマーシャルなしで公開され、なおかつそのテキストも公開されるので、多少ヒヤリングが上手く行かなくても文字を追いかけていることによってかろうじて大要を理解することができ、はなはだ便利な番組なのだ。日本のテレビ局だとニュースがこうして公開されているのは民放、NHKではあり得るのだけれど、番組がそのままこうして公開されるというのはほとんど思い当たらない。NHKに至っては視聴料で制作されていながら、オンデマンドで見るならまた金を取るという始末である。ふざけるのもいい加減にして貰いたい。
 一週間前の番組で「Face Blindness」というテーマを取り上げていた。他人の顔の区別がつかないという人が50人に1人という高い割合で存在するというのである。研究者の説明では人間の顔というのは認識するための部品は全く同じで、ほんの少ししか異なっていないので判別するのにはかなりの認識力が必要となるはずだというのだ。確かに動物の顔を判別するのはなかなか難しい。猿の顔を判別できるかといわれたら私は全くできないと答えるしかない。
 西洋人の人たちは東アジア人の区別を付けることは相当に難しいらしいし、私たちだって例えばアフリカの人たちの判別がつくかといったら相当親しくならないと難しそうだ。
 ひどい人では自分の家族の顔も判別がつかないという人もいるし、中には鏡を見てこれは一体誰だと思ったら自分だったという人だっているのだそうだ。
 だから、彼らにインタビューをすると向こうから合図を送ってくれるから挨拶ができるといっている人だっていた。しかし、彼らは日常生活上ではそれと悟られないようにしているというのだ。
 逆にあらゆる人の顔を判別できる人もいる。10年前にあった銀行員ですら判別できるというのだ。この人はわかりすぎるが故に目をあわせないようにするのだそうで、そこは結果論的にface blindな人と同じになるという皮肉である。
 驚いた。