ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

ツアー

 海外への団体旅行が戦後初めて組織されたのは60年代終わり近くのJALパックだったのだろうか。当時は外貨の持ち出しはわずかにひとり500ドル。日本円を持っていっても相手にされない状態だった。日本国内で闇ドルを買うこともできたけれど、とにかく今からは考えられない程度のなけなしのドルを持って旅立った。まだ羽田が拠点だった時代だ。それから農協ツアーも盛んになり、日本に海外団体ツアーの時代がやってくる。いろいろなことがいわれたものだ。つるんで歩く。大声で呼び合う。概ね周りがよくわかっていないからこそ起きる批判だったのかもしれない。
 それが今、まさに中国人団体ツアーがそれに取って代わっている。どこにいってもそれまで併記のあった日本語にかわって中国語が併記される選択肢にあがっている。国力の変遷がそこにくっきりと現れている。理不尽な要求もあったりするのがまさに当時の日本人団体ツアーそのものである。
 時代は繰り返され、次から次に登場人物が変わってくる。次に中国人に交代してその地位に就くのは一体誰なんだろうか。