ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

東博寄席

 昨日は国立博物館の大ホールで十一代金原亭馬生一門会。いつもだったら前座は駒松で高座のもろもろをやるのに、見慣れない、どうも着物で歩き慣れていなさそうなおじさんなんだかお兄ちゃんなんだか遠くから見ているとわけのわからない人が座布団を返したり、めくりをめくったりしている。おいおい、あれは一体誰よ?と。
 すると仲入りのあとで高座へ出てきたなと思ったら、その兄ちゃん「あっ!?」という顔をして引っ込んだ。次に出てきたときに座布団を手にしていた。つまり、座布団を忘れてきたのだ。すると、お客から笑いと拍手が起きた。
 彼が今度馬生さんのところで見習いを始めたという十代馬生の孫らしい。まだ高校生なんだそうで、この春卒業だそうだ。駒松も追い上げられちゃいそうだぞ。そういえばこういう時に、馬生さんのところの弟子の一人である桂三木男がいないねぇ。彼は死んだ四代三木助の甥っ子、ということは三代三木助のこちらも孫。
 国立博物館で落語会をやっているというのは知っていたけれど、もう11年にもなるんだそう。博物館の西門から正門に向かっていく途中でたくさんの荷物を持ったおじさんとすれ違い、あっと思ったらそのおじさんは菊春だった。後で考えたらこの日菊春は獅子を舞い、操三番叟を演じたのだから、たくさん荷物があったんだ。
 このイベントにやってくると博物館の常設展示をそのまま見ることができる。随分久しぶりに本館正面の大階段を上がってみた。