今日のクローズアップ現代は若年女性の貧困について取り上げていた。貧困の連鎖から脱却できない通信制高校生の女性。寮付き、食事付き、託児所付きの風俗店で働くシングルマザー。風俗店ってのはどんな風俗店かと思ったら、多分あれは性的サービスを伴う風俗店のことだった。一種の貧困ビジネスのことだ。
ほとほと困って生活保護申請にいったら、生活困窮度調査をするのに2-3ヶ月はかかるといわれてとても待っていられないからここに来たと語る女性。
多分これを見た役所の福祉課の人間は「そら、ちゃんと働けるじゃないか」というのだろうか。自民党の片山さつきにコメントをもらいに行ってくれば良かった。
これを取材してきたNHKの女性記者は心底腹を立てていた。彼女は多分今度のNHK会長にも腹を立てているに違いない。
こんな仕組みの社会を変えていくのには舛添要一のような候補者、あるいは小泉純一郎が支援するような候補者を都知事にするようではかなうわけがない。自分が困っていない人は無視して通り過ぎるのか。
今度の都知事選挙の候補者を並べて、宇都宮健児のことを「極左」と云っているバカがいる。どこをどう聞いたら宇都宮の主張を「極左」と聴くことができるというのだろうか。彼の主張をなにも聞かずにその辺のマスコミの扱いに簡単に騙される輩だろう。
総じて舛添か細川かと論じられているようだけれど、彼らがいっていることを冷静になって聴いていたらわかるのは、これまでの社会の仕組みを変えようといっているわけではないということだ。その点では舛添は話にならない。細川がいっているのはただ一点、原発を止めるということだけでしかない。
細川と小泉コンビは弱者を斬り捨てない社会を作り出すことはできない。それを造り出すことができるのはだれなのか。私はそれを考えて投票する。このままではこの国は大企業のための奴隷国民を作り出す社会となってしまう。