生まれが天秤座なので（そんな理論は証明されていないらしいけれど）非常に優柔不断で、いつも何かを決めるのに、なかなか決めない。間際まで決めない。決め手がないから決めない。あ、これは圧倒的に、悩むことなく、決められるというときはもちろん誰に後ろ指を指されることもなく、ドンと決めることができるけれど、非常に微妙なときにいつまで経っても決めない。
例えば、AからBへいくには「安い」を優先するか「早い」を優先するかというのは非常にわかりやすい。しかし、「安くはないけれど」しかも「時間がかかるけれど」こっちのルートを取りたいときがある。
自分ひとりの時はそれでも良いけれど、誰か連れがいるときはこれは選択肢から自動的に除外されてしまう。
それはどういうことかというと、その連れの評価が入り込んでくるからだ。その連れが誰かによる。我が儘の言える相手だったら「良いジャン、たまにはこんなルートでも」といえるけれど、いえない相手だったら「は、はぁ、こいつは金にうるせぇんだな」とか「なんだよ、時間が惜しくねぇのか、こいつは」とか「お前はお坊ちゃんだねぇ」とかいわれるんじゃないかと逡巡する。
だからいつまでも決められない。それで挙げ句の果てには「いつまでもハッキリしないんだから」といわれるというオチである。
なにしろ天秤座の生まれだからだ。
